丹沢

■創作

◎丹沢に緑の風が走り行く   禅智

 連休は、丹沢山登山を行った。この山域は終始稜線伝いで、これでもかこれでもかというくらいにアップダウンが楽しめる。新緑、若葉、新芽と緑のグラデーションもダイナミックで、この季節は丹沢がいい。
 中でも、稜線に吹きあがる心地良い風は格別だ。強くもなく弱くもなくちょうど良く、冷たくもなく、温かくもなくちょうど良い。薫風、緑の風と言われるゆえんなのだろうか。
 風は、吹き付けるでもなく、撫でるのでもなく、走っているように感じた。
 ヤビツ峠からの表尾根道も良かったが、下山時に歩いた鍋割山を通るルートは、これにも増して眺望もあり、さらに川あり滝ありと新たな感動を与えてくれた。

■「ぶらり旅」(嵐山光三郎著、北國新聞社、2011年)を読む。
 地元の新聞に連載されたものを編集したものであった。このため一話一話が完結しており読みやすかった。地元でも知らないことが多いことに気落ちし、少し恥ずかしくなった。
「家に引きこもっているときは、たいしたアイディアが浮かばないのに、ぶらりと旅に出ると、ピカッとひらめく一瞬があって、いままで分からないことの謎がとける。」

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