町の匂い

■町の匂い

◎静寂さ匂いは違えど若き都   禅智

 朝の気象情報によると今日の気温は真夏日の昨日に比べ10℃近く下がるという。徒歩通勤者にとってはありがたい季節である。この感じは、前にどこかで感じたと思っていたら東京であった。雰囲気は近いが匂いは違う。若いころ満員電車が嫌で始発通勤をしていたため、朝の静寂な雰囲気が体に残っているのだろう。

■「わが人生の三原則」(山折哲雄著、中央公論新社、2013年)を読む。
「自分で自分の死亡記事を書く」
生ごみの処理にかぎりなく違い死体処理の気配が、そこからは透けてみえてくる」
「死にたい老人」(ダイエットではありません。死ぬためです。断食死に挑戦・・・この本は買った。)
「こころが鬱屈しているようなときは、歩きに歩いた」
「人について比較しない」「だますよりだまされる人になる」「群れから離れる」
「宗教というのは本来〜人間の野性化を食い止める文化装置〜」
歎異抄」「善人なほもて往生をとぐ、いはんや悪人をや」
「悪人が救われるには〜一つは『善知識』、すなわちよき師につくこと。もう一つは『懺悔』、悔い改めること」
「とにかく、人はひとたび死なねばならない」
「浮世から何里あらうか山桜」(山本常朝)
「願はくは花のしたにて春死なむその如月の望月のころ」(西行
西行がすごいのは、断食していることを周辺の誰にも気取らせなかったところ」
「埋もれ木の花咲くこともなかりしに身のなる果てぞ悲しかりける」(源 頼政