初夏の兆し

■初夏の兆し

◎初夏の朝すがすがしさに立ち止まる   禅智
 5時に起き上がり回覧板の準備と広報にチラシを入れる作業を行う。先月、勘違いから新しい家があったとし他の班の家の会費を集めようとしたら大恥をかいてしまった。その関係上広報が3部余計に来るようになった。受け持ち分を配りゴミ出しも行い6時に朝食に付いた。
 太陽は雲に隠れている。おぼろ太陽というのだろうか。違うだろう。風が適度に吹いている。6時半ごろに自宅を出る。こんな気持ちの良い朝はゆっくり歩きたい。横断歩道手前で信号が点滅した。ちょうどいいので止まる。東の道路の先には早月尾根がどんなもんだいという顔をして鎮座している。
 歩きながら何も浮かばないなあと思い、それならそれでもいいかとフト歩みを止めて山を眺めた。

■「高尾山 魔界の彷徨」(梓 林太郎著、実業之日本社、2011年)を読む。
 高尾山に行ったのでそれにちなんだ。最初から笑わせてくれた。主人公の探偵さんの名前が小仏である。実は、高尾山から少し行くと小仏峠という地名があることを知っていた。
知っている名前が至る所に出てきて読んでいて楽しい。ミステリーであるが、普通は最初の方から登場していて意外性を楽しむのがが、今回の真犯人は最後の方に登場している。父親の娘を思う情景がうまく描かれていると思った。