日陰

■日陰

◎静けさに影に浸み入る初夏の朝   禅智  
 この時期、朝自宅を出ても太陽が高くなっており、徒歩通勤者にとっては汗との戦いになる。日陰を選んでみても、太陽が高くなっている分だけ、影は短く気休めにしかならない。思い切って6時30分に家を出た。このころは、気温もあまり上がっておらず、風など吹いていると心地いい。
また、ありがたいことに影は長くなっており、涼しく、早起きは三文の得になった。

■「よみがえる力は、どこに」(城山三郎著、新潮社、2012年)を読む。
 この作家は好きだったのでだいぶ読んでいる。亡くなられてからの出版である。
「年齢なんか、ただの数字じゃないか」(ジャスト・ア・ナンバー)
「戦いの中で野垂れ死にすることこそが自分の栄光であり、納得のいく人生の結び方だ」
「まことの花は、咲く道理も散る道理も、心のままなるべし」
「なにせうぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂へ」