雨上がり

■雨上がり

◎雨上がり腹をそらして涼求む  禅智  
 今朝、起きがけは大雨だった。あわてて部屋の窓を閉める。しかし、出勤時は止んでいたので大助かりである。空一面の雨雲で風もそこそこ吹いている。散歩するにはいい気候である。
 今日も汗をかかないようにゆっくりと歩く。注意していてもこの時期、気温も高いので背中とリュックの間に汗が出る。そこで、背中とリュックが接触しないように上体をそらすと、涼しい風が間を吹き抜けた。
 雨上がりで風が吹くと、天然のクーラーに早変わりである。
 通勤路にサルスベリのような幹の庭木に実の様なものが下がっている。花が咲く前の蕾なのか、花が散った後の実なのか分からないが、また楽しみが増えた。

■「危機と日本人」(山折哲雄著、日本経済新聞出版社、2013年)を読む。
「いま、地震という大自然の破壊力には、人知をこえる宗教的契機が内在しているのではないか」
「オモテでは『人は信ずべき存在である』といいつつ、しかし心の底では『人は裏切る存在である』という諦念を引き受けていく。」
「花や自然を愛し、人の心を美しいものと思い、しかし自分自身は孤独な喜びの中に自足する自然人」
諸行無常(きのう咲いた花も今日は散る」「一切皆苦(苦しいことのみ多かりき」
「詩が死に行く時代だ」
「初めにあったのは 神さまの思いだった。 思いは神さまの胸にあった。」
「怨みは熱っぽく、復讐によって晴れる。だが、恨み冷たく、解くことができない。」
ドギーバッグ・・・食べ残した料理を持ちかえるための携帯用容器」
「何度も断食 長寿の近道」
「無常・・・この世に常なるものは何一つ存在しない。」
「この世に永遠なるものは、何一つ存在しない。形あるものは、必ず壊れる。人は生きて、やがて死ぬ。以上の三原則だ。」
「定家の骨、西行の筋」(藤原定家は都の書斎にとじこもり、骨身を削るように歌を作っていた。これに対し西行は、旅に出て足腰の筋肉をきたえ、花狂いに興じてうむことがなかった。)