横断歩道

■横断歩道

◎旗を持ち子らの安全守る人  禅智  
 交通安全週間なのだろうか?横断歩道で旗を持って歩行者を保護している。もう夏休みなので生徒もいないと思っていたが規則らしい。いつも会うので自然と挨拶をするようになったご年配の方がいる。おそらく会社の経営者の方ではないかと思う。いつもは会社の前で旗を出しているが今日は場所を移動され大きな交差点であった。いつものダミ声でおはようございますと言われ、こっちもはっきり挨拶を返す。
 職場の近くで、どこかで見かけた顔がある。昔、パートで働いておられたご婦人であった。「やせたねぇ〜」と言われたので、今週月曜日の送別会でその方のお友達の方から「まだ、腹が出ている!」と言われたことなど思い出しながら、挨拶を交わす。どうも、お金がなくて徒歩通勤していると思っておられるようだ。
 ムムッ! 侮れないなあ。まあ、確かにこのところの原油価格上昇に伴うガソリン代金の値上がりには無関係な生活になっている。

■「ぼくがいま、死について思うこと」(椎名 誠著、新潮社、2013年)を読む。
 波に連載されていた内容の単行本化であった。この雑誌、無料で手に入るが久しく読んでいない。いつもの冒険ものとは違うが、世界中の葬式の紹介というところし多くの紙面が割かれていた。
「『父の死』はそんなに激しく悲しいことではなかった。」
「〜こうした斎場に本質的な疑問を抱く『あることに』遭遇する。〜ビジネスの声が天井付近のスピーカーから聞こえてくる。〜『葬儀屋どもめ』という怒りが噴き出した。」
「歩いていく数人連れの巡礼もよくみる。千キロを歩いていくのだ。」
「仕事は好きだ。いま原稿締め切りは月に平均して20本ある。」
「〜日々の練習における準備体操〜いまでも15分程度、まずヒンズースクワットを300回、腹筋を200回、腕立て伏せを100回、背筋を20回、ゆっくりやるとこれで15分。」
「残り少ない命を何に使おう。」
「この国は決して豊かでも平和でも安全でも、『しあわせ』な国でもない。むしろ冷酷で非常な国なのだ。」