夏空

■夏空

◎夏空に黄昏時を待ちわびる 禅智  
 すっかり夏らしい気候になった。しかし、朝晩は意外と涼しい。通勤途中にお寺さんがあり、子供たちがラジオ体操をやっている。ちょうど終わったころに前を通る。10人くらいか、自分達のころは30人以上いたように思う。最終日は出席率がいいと粗品のエンピツやノートがもらえるので並んだ記憶がかすかにある。
 かすかといえば、山の稜線もかすんでいる。今年は、どうも登山しようという意欲が乏しい。登山口の駐車場、登山道、山小屋、頂上での混雑に意欲が湧いてこない。もう少し我慢すれば平日に行けるのだから、どうせなら・・・・と思ってしまうこの頃だ。
 日差しは強いが、少し強めの風が吹いていたので木陰はオアシスのようだ。こんな日は、木陰のベンチで本など読んで過ごせる日も近い。

■「運命を変えた手紙」(文藝春秋編集部編、2013年)を読む。
 本人の写真が豊富なのがいい。ここまでの資料が揃っているとはさすがに出版社である。
「『品』が『山』のように集まった病を癌というだけで、これは退屈しない病気です。」(筑紫哲也
「〜一時期猛烈に書いていくことも『大型』への『資格』の道かと思います〜」(松本清張
「母思う心にまさる親心今日のおとづれ何ときくらむ」(特攻隊員 林 市造)
「私はお母さんに祈ってつっこみます。」(同上)