リハビリ

■リハビリ

◎リハビリで汗をかきかき通勤路   禅智  
 数日前から左肩が上がらなくなった。ネットで見ると50肩のようだ。とりあえず薬局で対処用の塗り薬を買って来た。気休めである。顔面が治りかけたら次は肩か!
 体のパーツが次々と故障してくる。顔面神経の方は9割ほど直っているようだ。少し違和感が残っているが、このままの状態が続くのだろう。お客の前で話す機会もあるが、まともに喋れているか不安がある。
 肩は、初期は静養ということであったが、肩の筋肉の減少ということが原因らしいのでリハビリをする。リュックを担がずに左手で持って通勤することにした。しばらく続けたい。
朝顔があちらこちらに口放つ    禅智
 職場の方からグリーンカーテンとなっている朝顔で一句作って欲しいと依頼があった。
この朝顔は、肥沃な土壌と十分な水やりですくすくと育ち2階の屋上を超えてしまった。
花も大きく立派だ。どの花も、わしは立派だろう、僕が一番だ、私を見てよ、と自己主張し合っているように見える。
でも、自分が好ましく思うのは、添えるものがなく地べたを這いずりまわるように咲いていたり、水も肥料もない庭の窓に下がった細い縄を一生懸命に登っている小さな花だ。
 立派な花を見ていると、「あんたは、立派だよ!」と言いたくなる。


■「穴」(小山田浩子著、文藝春秋、2014年)を読む。
 芥川賞受賞作品である。丁寧に書かれてあることは、自分の感覚でもわかる。しかし、段落が少ない。これも技法なのであろうか。