忠告

■忠告
◎各地から登らせまいとご忠告    禅智
ブログで発信している関係上避けられないのが、行動を読まれることである。お盆休暇に登山を計画していたが、辞める可能性が高くなった。まず、大学の講師をしている年配の方から、いろいろ苦言を言われた後、それでも登ると言うのか、職場の偉い方からも、ちゃんと休み中も連絡が取れるところにいろ、身内からも母親が病院から一時帰宅するので面倒を見なければならないのではないか、町内からも盆中に草むしりに出て欲しい。
 まあ、これだけ揃えば、登る気は無くなる! 
 約1年をかけた準備が一瞬のうちに無駄になる。今行かなくても山は逃げないということを良く聞くが、あれは間違いだと思う。山は逃げなくても自分の体は歳とともに確実に老化する、そして登れなくなるのだ。

■「光の王国」(梓澤 要著、文藝春秋、2013年)を読む。
 こういう昔の本はやたらと読めない漢字が多く、途中で流し読みにする傾向があったが、この本は違った。面白い。もっとも、西行に引かれて手にとったが、西行の違った生活が分かり良かった。恋愛ものもあり、どうなるだろうと期待していたがハッピーエンドではなかった。
「人の一生は、草場に宿る一滴の露に似て、朝陽に一瞬光り輝き、次の瞬間、転がり落ちて、はかなく消え失せる。」
「虚しいものと知りながら、見て見ぬふりをして、日々の営みに追われ、欲望にまみれ、一時の快楽に酔いしれる。」
「貧困、病気、戦、愛する者との別離、後悔、裏切り、怨み、憎悪、我欲、煩悩、死の恐怖。」
「ことばは言霊。魂が宿り降ります。」
「実際に金と漆は遺体を腐らせない効果があるという」
「いままでのことはすっぱり捨てる。親子の縁も、情も捨てる。恨みや憎しみも捨て切る。それができれば、人は何度でも生きられる。」
「財力でなんでもおのが意のままになると思うておるなら〜長くはあるまい」
「〜組織を再編して無能な者は容赦なく切り捨て〜」
「自ら退路を断って前へ進む」