小走り

■小走り
◎小走りで秋の夜長に何思う  禅智
 ISOの管理責任者のため、3日間終日対応である。いつもとは違った神経を使うためか疲労の具合が違う。今日は、町内会の打合せがあったが、会議で参加できず、受け持ちの町内の方がたには迷惑をかけることになった。打ち合わせ終了後小走りで公民館に向かう。息も絶え絶えで公民館の玄関までくると皆が出てきたとこだった。終わったのだ。どうしようもない。住民運動会の打ち合わせであった。また、出場したかったけれど、誰も聞きに来なかったなどと言われるのだ。やはり無理であったのだ。無理してでも班長を断っておくべきだった。もうすぐ定年なので町内にも顔を売っておかなければならないなどと出来もしないことをしたものだから無理が来て何か疲れている。精神的な疲れは汗を出しだし解消するのが一番いいと経験的に知っている。

■「天草・逗子・鶴岡、そして終焉」(喜多哲正著、論創社、2014年)を読む。
 タイトルの通り4編かと思ったら、最後にもう一編あり、それが芥川賞候補の作品であった。どれも、妙に引き込まれる。これが、筆力があるというのだろう。
「その運面とは、定年退職して妻と家で過ごす時間が長くなるにつれ、妻の存在が見る間に巨大に膨れ上がり代わりに夫の方は息も絶え絶えになっていく姿だ」
「このインパール作戦は、指導者の無謀な決定によって引き起こされた太平洋戦争の中でも最も無責任な作戦による敗北と云われた。」