気づき

■ちらちら
小雪散り瓦の上は薄化粧   禅智
 屋根の上にはうっすらと雪がある。積もっているという感じではない。今日は図書館へ寄らなければならないので、7時前に家を出る。まだ、薄暗い。車はライトを点けて走っている。そろそろ職場へ着くというころには明るくなっていた。ちょうど、朝と夜の境目に彷徨っていたのだなあと感慨深いものがある。夜明け前は、神秘的な時間帯である。
 最近夢を見なくなった。見ていても忘れているのか分からない。フロイトは夢は預言の要素もあると書いていたようだ。(自分で読んだわけではない、誰かの受け売りである。)
 その反面、歩きながら考えることが多くなったようだ。この瞬間、ほとんど記憶がない。危ないなあ、と思う。

■気づき
 正月も10日過ぎになってからやっと新年を迎えたと自覚しだした。それは、職場での会話がきっかけであった。昨年までは、定年までは1年半ほどと6文字で答えていたが、今年は来年と4文字になったからである。
 そろそろ、定年後の生活を考えておかなければならず、本など読んでいるが、どの本にも時間がたくさんあり持て余すとある。結構なことではないかと思っていた。時間を無駄にしたくないので、PDCAを回すためにまずプランを立てた。
 小学校の時間割のように、エクセルで横軸に日、月、火、水、木、金、土と書き縦軸に2時間刻みで枠を引く。
 さあと意気込んで、日曜日からマス目を埋めていく。さっき終わったところだ。しかし、しかし・・・月曜日が書けない。火曜日も書けない。ということに気付いた。よく聞くサンデー毎日とはこういうことであったのか、と愕然である。
 定年後働かないと曜日を失うことが分かった。