■雪
◎雪が降るただしんしんと雪が降る   禅智
 朝5時、成人式に出席するため、東京から帰って来る子供を迎えに駅前に行く。高速バスはやはり時間通りには来ず、30分ほど遅れて到着した。バスが到着したのでみぞれ混じりの中で待つ。ところが、降りてこない!変だと思い路上駐車している車に目を向けるとそこにいるではないか。親子であるにもかかわらずお互い見逃したということだ。
 今日は土曜日であるが出勤日である。朝は雪が降っていた。風がない日の雪ほどいいものはないのではないか。車の通りも静かである。静寂。歩いているので体はホカホカである。
 昼からは日光もでていた。しかし、帰りの夕方はひどく寒く、ストレス第2段階のゲップに悪化したのであった。
 帰宅後書店へ連れていけというので、いっしょにいった。まったく、お金をもって本屋へいってはダメだと自戒していたが遅かった。2冊買ってしまっていた。あ〜ぁ!

■「架空列車」(岡本 学著、講談社、2012年)を読む。
 初めてのタッチである。地図を見ながら架空の鉄道を敷き、時刻表も作って自転車で実体験を繰り返しながら過ごす。第二部は東北大震災の話で驚いた。自分の地図が復興に役立つというのも面白かった。
「僕はもう、絶望にさえ飽きてきた。」
「割り算ばかりしている生活は、文化的ではない。」
「握り飯を作れるだけ作った」
「結局どこにいっても、何をしても、どんな領域でも、必ず自分でない誰かが第一人者として存在していた。」
「そして僕はすべてを失った。」
「あなたの失ったものはなんですか?」