きさらぎ

■きさらぎ
◎如月の窓から見える春の顔  禅智
 今何月だ?というのが発端であった。立春以降いい天気が続いている。朝も早くから明るい。今日は、ある運動のため7時までに出社しなければならなかった。5時起きである。風は冷たかったが風が当たらない室内の窓から外を見ると早春の気配が感じられた。
 昨日、テレビの旅番組を何気なく見ていたらドイツでのロケであった。少しは覚えているかとインタビューされた人の言葉を集中して聞いたが、単語が少しだけしか分からなかった。定年後に語学を学んでいる人が多いと聞く。若い時の挫折を克服しようとしているのか、異文化に触れたり、フレーズを記憶するという頭の体操なのかわからない。自分もひそかに語学を再開しようと考えている。最後に学んだのは上智大学の社会人講座であったと記憶している。目的は、ドイツの最高峰に自分の力だけで登るためである。
 もうすぐ悪しきバレンタインデーである。昨年は、このブログにこのイベントに無関心ということを書いたのが原因なのか、日頃の言動や行いのためかは分からないが、チョコレートをくれた人はゼロという好ましい成果であった。今年もこれで行ければいいと期待に腹を膨らましている。

■「小川洋子の陶酔短編箱」(小川洋子編、河出書房新社、2014年)を読む。
 長い量であったが、短編が集められたもので読みやすかった。著者の解説も良かった。
「からだと心は不可分のものですからねえ。からだに問題あるときは、心に問題あり、心に問題あるときはからだに問題あり。」
「空想を失ってしまった詩人、早期性痴呆に陥った天才」
「三里の道をてくてく徒歩で出かけた。」