牡丹雪

■牡丹雪
◎早春に思い出すよに牡丹雪    禅智
 出がけは降っていなかったが、歩いている途中から本降りになって来た。こちらの方では牡丹雪と呼んでいるふわふわの雪である。これは、積もらないことになっている。しかし、今朝の雪は前が見えにくくなるくらい激しく降って、屋根、車の上、田んぼは真っ白になって来た。冬でもこんなに降ったという記憶はない。傘の上が重くなった。
 冬に降らなかった分を思い出して降っているようだ。官公庁が年度末に予算を使い切るためにいろいろな工事を始める様子に似ていて面白い。
 昨年同行してもらった人から、今年も桂台にあるドライブインへ山菜定食を食べにいきましょうとお誘いがあり、うれしかった。さあ、今年はどんな趣向で行こうか考えるだけでもわくわくする。昨年は、大川寺から歩き、途中名所へ寄ったり山菜を採りながら歩いたことが懐かしく思い出される。
 今日も体調が悪かったが、なんとか一日持った。
 自分が歩いたり、登山をするのは治療という意味がある。登山をするようになって医者へかかるような病気は少ない。風邪薬も買わなくなった。年中行事であった冬場の咳込もなくなった。なにか、病気が治って行くような気にさせる。
 これからも無理せず迷惑をかけず歩きたいものだ。