ふれあい

■ふれあい
 奥歯の詰め物が取れたので、朝一番に予約を入れる。16時の予約になった。午前中のつもりであったが、繁盛しているようだ。
 天気が良かったので、ハクチョウを見に行こうと思い立った。針原地区である。
 いつものように鼻歌を口ずさみながらの散歩だ。この時期、ワムのラストクリスマスとシューベルツの風が良く口から出て来た。
 新庄を過ぎたあたりで、大きな車が会社の出口を塞ぐように停まる。関係者なんだと思うと、運転席から降りて来られて、免許センターはどこかを聞かれた。ちょうど、自分も白鳥を見るために運転教育センター近くに行くと言ったら、乗って行ってもらえないかということで、見ず知らずの車に乗車した。なんでも、ここ10年ほどゴールドカードで今回はシートベルトで3回捕まったものだから場所が分からないという。5年更新はこういう弊害がある。おまけに、時速30kmほどで走っているので、後ろから軽四がクラクション数回である。もう、更新止めたらどうかと口に出そうになった。
 80歳近いと見た。
 分かれて、ハクチョウの場所に向かう。口ずさむ歌は、「♪♪悲しみに出会うたび〜」に代わっていた。


 今日も白鳥もカラスもいなかった。地元の人に聞くと、朝方白鳥が飛んでいたとのこと。しかし、餌をやらなくなってから来なくなってしまったということであった。看板をよく見ると「〜跡地」となっているではないか。過去形であった。
 しかし、目撃情報もあるので、確率は低いが飛来してくると思われる。
 鳥は、ムクドリヒヨドリばかりであった。密かにツグミを期待していたが、鳥とのふれあいはなかった。
 ここで帰ってはしゃくなので、常願寺川へ行く。この川は流れが速いためか場所が悪いためか水鳥は一羽も見えず、アオサギ一羽のみであった。
 蝶とカラスウリを撮って帰路についた。16時まで歯医者へいなかければならない。


 歯医者へ行くと、詰め物が取れた歯の影響で横の歯が虫歯になっており、今日は応急手当のみであった。本格的な治療は年明けからになった。

■「ニッポン周遊記」(池内 紀著、青土社、2014年)を読む。
 長い本であったが、内容が深く読み飛ばすことなく読んでいた。
「〜一族から学者や芸術家が出てくるとソロバンに弱くなり、家が傾くものだ。」
「本家を継いだ者が、他人にはケチケチしながら自分は放逸奢侈(ほういつしゃし)におごるようであれば〜速やかに除きて〜よそからしっかりした者を探し出せ」
「生前の熊楠(くますぐ)は強烈な個性のもたらす奇行で知られた」
「人間の暮らしは用向きだけではないのである」
「こちらは物欲、所有欲といったものがゼロにちかい。」
「地元の旬を食べつくせ!」
「ヒスイ〜漢字では翡翠、もともとは鳥のカワセミの異称であって、鉱石の色がカワセミの羽と似ているので名づけられた。」
「〜経済活動にあたり、モラルを忘れてはならない。」