朝練

■朝練
 通学するようになって生活はガラリと変わった。始業が8時45分なので登校前の時間を有効に使おうと、初日から5時半ごろ自宅を出ている。
 学校の30分手前に24時間営業の店があり、6時ごろ着いて8時までの2時間を朝練に宛てることにした。やることは、決めていない。その日の気分である。本を読んだり、創作活動をしたり、ボケ〜っとしたり、眠ったりである。今日は語学であった。
 通学路もいろいろ研究しておりなるべく車道を避けて自然豊かな場所を選んで、昨日公園を通るルートが定まった。トイレの都合も解消できる。徒歩なのでラッシュや事故の影響はなく、数分間の誤差である。
 まだ、6時前というのに公園内を走ったり歩いたりしている人がチラホラ見える。向こうから、凄いスピードでランニングしている人が向かってくる。自分の100m走よりも早いだろう。もうすれ違う時に『おはようございます!』と自分に挨拶をするではないか。これは、山でもあるので、知らない人であっても挨拶はする。
 しかし、走って行く姿をよくよく見ると、学校の先生ではないか!大きな声であいさつを返した。彼はアスリートであった。確かに自分と違って筋肉質である。腹はもちろん出ていない。
 まだ、6時前というのに立派なことだと感心した。やっている人はやっているのである。
 今日は、講義のみであった。多くのことを学んだ。
 ①樹木と草花の違いは何か?
 ②針葉樹と広葉樹の構造的違いは何か? 
   ある生徒が針葉樹ちゃ尖った葉を付ける樹と答えていたが、コウヤマキイチョウも針葉樹である。しかし、葉は針状でない。
 ③シュロはなぜ特別な木なのか?
   シュロは構造的には草木に近いが、木化するので樹木に入れている。
 ④イチョウはなぜ、針葉樹なのか?
 ⑤葉序  互生と対生しか知らなかったが、互生の中にも二列互生とらせん互生があること、対生にも二列対生と十時対生があること。5/3互生とは、3回転で5枚目で元に戻ることを指す。輪生もある。
 ⑥葉身の形・・・披針形、倒披針形、卵形、倒卵形、楕円形、長楕円形、心形、扇形
  技能検定の教科書が届いたので簡単に説明があった。学科、実地、樹木分類の3つの試験がある。
  樹木分類は、あらかじめ出題される樹木が決められていた52種の内から10種選択され5分間で答える。常緑樹の場合は葉が付いているが、メタセコイヤのような落葉針葉樹やイロハモミジのような落葉広葉樹の場合は枝と冬芽で判断しなければならないとのこと。
 ただ、自分としては検定合格などには照準をあてておらず、あくまでその先を狙っているので、授業で行われる100種類は出来るだけ覚えたいと考えている。 
 帰りにカルガモが4羽の雛を連れているのに会えた。雛はこの時期にしては珍しいと思っていた。6月ごろに生まれるのが多いと思っていたが、生まれてからあまり日が経ってないような大きさであった。