ロープワーク

■ロープワーク
 午前中は芝刈り機のメンテナンス実習であった。おもちゃみたいな機械だと思っていたが、なかなか難しい。何事も手入れが重要で次回は来年度の使用になる。
 続いて学科のテストであった。今回も抜き打ちであった。まあ、学校だから試験は避けられないだろうからある程度は覚悟していたが、こう抜き打ちで行われると精神衛生上悪いなあ。
 60問もあった。語彙選択式、正誤、多枝選択と1時間の制限時間であった。
 途中で回答欄の場所がずれていることに気が付き、消しては書きを繰り返し、時間をロスした。すぐ採点である。49点であった。実技試験は受かる気がしないので、せめて学科試験で点数を稼いでおきたいと考えていたが、かなわぬ夢になった。
 午後からはロープワークである。昼休みに練習したが、やはり固く結べない!
 実習はそんなことにはお構いなく続く。『男結び』と呼ばれる結び方が課題であったが、まだ満足にできていないにもかかわらず、もう一種の男結びの練習であった。
 その後、『巻き結び』と呼ばれる結び方で代表的な方法で8通り、そしてその応用で2種類の実習であった。
 そして、最後は本結びであった。
 最低限これくらいできないと、雪つりはできないという。天気との相談であるが、今週末から雪つり実習が予定されている。そして、その残材である縄を集めて、新しい藁(わら)を使い縄を編むということであった。(ここまで、やるか!)
 どうしても男結びが出来ないので、先生に相談すると手袋をしているからだという。素手の方が滑らなくてもいということであった。
 練習しているのはシュロ縄であり、手が真っ黒になり、そうやすやすと落ちない。
 でも、仕方がないので素手でやる。なるほど、少しはましになったが、まだ駄目だ!
 とうとう、落ちこぼれてしまったようだ。

■「103歳、ひとりで生きる作法」(篠田桃紅著、幻冬舎、2015年)を読む。
「昨日よりも衰えている。しかし、人の成熟はだんだん衰えていくところにあるのかもしれない。」
「運命は性格の中にあり」(芥川龍之介
「自分自身を過信していたことが、自分を痛めてわかった。〜私は思い上がっていた。もっと謙虚に生きていかなければならない〜」
「群毛象を撫(な)ず」「〜自然のほんの一部分を撫でて、こういうものらしいと言っているに過ぎない、〜情けないが、なにもわかっていない。」
「ふるさとの山に向かいていうことなし ふるさとの山はありがたきかな」(石川啄木)
「我、山に向かいて目をあぐ(上げる)」(イエス・キリスト
「自分はできるはずだと思っているから、落ち込んでやけを起こす。それを『思い上がり』という。」
「自然になかに入って、あとかたもなくなる日本人の美意識。」
「人生、やり尽くすことはできない。いつもなにかを残している。」
「〜衣食住すべて流行に従わないのは、まことに経済的である。」
「してもしなくてもいいことをする。なにもしなければさらにいい。」
「富士山は二つとない山だから、不二と書くほうが似合っている〜」