二上山自然観察会

二上山自然観察会
 先日急ぎの連絡網が回された。ナチュラリスト23会から自分達の26会への二上山自然観察会へのお誘いであった。
 講師に前ナチュラリスト協会会長のIさんを迎えての研修会である。結果的には、最高であった。こんな解説は聞いたことがなく、いつまでも心地よい余韻の残る研修会であった。
 集合場所の射水神社に集合である。ここで歴史的な話などがあった。

 ルートは遊歩道として整備されてあるが、あまり人の通らない道であった。
 エノコログサとアキノエノコログサの見分け方の説明や、ショウジョウバカマの根と芽の付き方、キタコブシのめしべのネジレ、ドングリはなぜドングリというようになったかという説明、カリヤスとカヤの違い、クモが頭を下にする理由、ホウノキの葉は裏と表のどちらで地面に到達するか、ススキとオギの違いがあり、あまりにも高度な説明に書きとるので精一杯であった。
 ここで、ノコンギクヨメナの区別を教えていただき感激である。ほとんどの方は知っていた。
 誰かが途中で、ツキヨタケらしいキノコを発見した。これは、毒キノコで、食用の似ているキノコと間違って、事故を起こす。

 キャンプ場に到着して小休止である。
 ここでは、シナダンスズメガヤという外来種が生えており、その理由の解説があった。ちょうど、ナツハゼの実がなっており、ブルーベリーと言いながら何粒か口にした。
 ここに、カタバミが咲いており、別名トンボグサというが、その説明があった。
 休憩中の、ムースさんとみみな草さんである。

 一同は、そのまま万葉植物園に向かう。途中クズがあり、秋の七草を知っているものという問いかけがあった。流石にナチュラリスト達である。誰から、すらすらと答えた。実はこの答え方にもこだわりがあり、ハスキーナうんぬんの順番では、あまり良くないらしく。大伴家持の詠んだ歌の通りに応えればいいという。参加者でその通りに応えた人がいたことはビックリであった。(まあ、23会員としては当然かなあ)
 そして、葛の花にまつわる話が良かった、最終的に安倍清明がなぜ念力を使えるかについての詳細な解説に全員の目は輝いていた。
 万葉植物園で昼食である。

 食べ終わった後、女性メンバーの方々から、カキ2名、りんご、梨、飴2名、チョコレートが回って来たのにはびっくりであった。ここからは、富山湾が一望でき、北方稜線もくっきりしており、後ろ立山連邦まで見ることが出来た。いい風も吹いてくれた。
 標識にウツギとあったが、間違っておりタニウツギであった。そのほか、クリ、アベマキ、クヌギの違いを説明された。標識に間違っているのがあった。
 食後は、急な階段を上って頂上である。
 ここでは、ブナが22本植わっているという。

 展望台まで降りて、城光寺の滝を目指す。その途中で、大きさ5cmほどのオオスズメバチと接近遭遇であった。偵察隊であったので、まだ良かった。
 ノダフジがあり、これは右巻きか左巻きかと問われた。私は、図鑑に上から見た方向と記憶しており、右巻きと答えたが、もうすこし微妙であることがわかった。
 現在の公準というか常識では、時計回りが右巻きとされている。ところが、牧野富太郎博士の論と別の図鑑の論では異なるということであった。両論併記になっている図鑑が多いという。
 そして、枝には(シマ)ヘビが休んでいる。

 ヘビの舌は、何色かについて、学校の本では赤色になっているが、赤い舌のヘビは見たことがなく、黒褐色である。教科書が間違っているのではないかということであった。
 城光寺の滝に到着した。

 ここで、ミズタビラコが見つかり、みみな草さんは大喜びであった。
 ツリフネソウの構造やアキギリの構造も詳しく解説され、皆感心していた。
 ゴールの城光寺公園へ向かう途中に四葉のクローバーがあった。

 ゴールで閉会式である。あらかじめ、車を回してあったので、相乗りで出発時点にもどる。

 23会のメンバーからのお誘いでお茶タイムである。新しく出来たコーヒーショップで歓談である。これも楽しかったね。

 今思い出して見れば、23会からのお誘いは何回かあり、その都度楽しい充実した思い出があった。まあ、逆のケースはありえないであろうから、今度新しく29会が仲間に加われば、先輩として声掛けをして行こうと考えているが、それまでに自分の知識が満足の行くまでになっているかである。
 3年間ナチュラリストをやっていてこんなことも知らないのか!と言われないようにしたいものである。
 ※詳細は別途HPでアップします。