縄を編む

■縄を編む
 授業は実習なので天気と相談しながら進められる。今日は午後から雨予報であったので、もともとの予定を入れ替えで午前中近くの公園で剪定実習になった。
 2グループに分けられ、ツバキの剪定組とトリマ刈り込み組である。
 トリマとは、エンジン付きの大きなバリカンを想像してもらえればいい。私は、トリマ組であった。
 公園のはどの木もどでかい、とてつもなくデカい。その上手入れがされていない。
まずは、一畳ほどもあろう大きさのサツキツツジの株の刈り込みである。トリマは重く10分もすると腕が痛む。続いて、サザンカである。これは、背丈が2mぐらいで10mほどの並木状態になっている。まずは、トリマで側面を刈り込むが、トリマは胸高までしか操作できないので、上は顔の高さまで上げて横歩きで水平に刈り込む方法をとる。ずっと持ち上げっぱなしでこれは効いたね。
 上は脚立にのって刈り込みハサミである。途中で時間切れになった。
 昼は雨の予感がするというので、雪吊り実習の続きである。前回、30cmほどの樹木に竹で雪囲いを作ったが、今日は、もっと高い木を想定するという。
 それに先立って講義されたのが、縄を編むことであった。
 だいぶん前に船を編むという小説が出たので図書館で予約したら2年待ちであったのでキャンセルしたことを思い出したが、船ではなく縄である。
 なぜ編むかというと、雪吊りの途中で縄が短かったり、途中で切れたりする場合に使う技術である。そんなもの結べばいいのではないかと思うが、雪吊りの縄の途中で結び目があるのは、みっともないということであった。お金をいただける雪吊りにはならないという説明であった。
 まあ、縄は稲穂を使って作られる。稲穂はせいぜい50cmほどで何メートルもの縄を作るには編んであるので理屈上は分かる、が・・・・・。
 私は何回聞いてもできなかった、先生にマンツーマンで指導を受けてもできない。そのうちに、次々と出来た、出来たと見せに来る。今回も落ちこぼれかと思っていると、1cmほど出来たので試行錯誤で10cmほど出来た。汗がしたたり落ちた。
 雪吊りでは前回の2倍以上の2mの高さの竹である。バールで穴を掘って竹を差した後、木槌で打ち込み、上部はワリを入れて男結びで結ぶ。下は、巻き結びで結ぶ。
 そして途中にも縄で囲む。ここで切り取る縄の長さを間違えたと見えて1周巻けない。そのため、さっそく縄を編んでつないだ。2回も出来たのだからいいだろう。
 ここまでは良かった。次は竹と竹の間に縄を2本下げるという。これには、昨日の雪吊りの天辺の技術が使用される。昨日は出来なかったので今日は真剣にやったら出来た。(よ〜し)
 帰りは雨風で傘は差せずだいぶ濡れたが明日まで乾くだろうか!