自信

■自信
 今日も雪吊りであった。まず、先生より新しく幹吊りの実演と解説があった。その後、昨日の出来映えをひとつづつ見ながらいいところ悪いところの講評があった。これはありがたい。自分ではいいと思ってみてもずれているところや気が付いていないところもあったようだ。
 そして、別の松での雪吊りであった。昨日で終わらなかった人は続きをするが、終わった人に割り当てを行う。通常、二人で1本の松を受け持つが何を思ったか、自分に一人でやれということであった。驚きとともに緊張が走った。
 まずは、樹高調査である。支柱の高さは樹高の1.3倍必要であるが、枝が横に広がっている場合は、もう0.5m高い支柱が必要である。高さは、竹の棒にメモリ(1mごとにビニールテープが張ってある)の付いている「測り棒」でバカボウと聞こえた、で行う。
 自分のは4.5m必要であり、支柱を準備する。次に、このバカボウでどの位置に立てることができるかを確認する。マツは枝が絡んでなかなか支柱が立てにくい。
 まず、下に置いて上の枝の絡まりをかわしながらまっすぐに立てようとするがこれが一番しんどい。あきらめた仲間もいた。
 そして、場所が決まったら、何本の縄が必要かを枝ぶりで確定させる。14本とした。そのため、支柱の2倍の長さの縄を7本準備し、中央で飾り締めを行う。
 次に、支柱の一番上に乗せて絡まりがないようにして、男結びを2か所前後で止める。これが緩いと外れる可能性がある。
 そして、竹で確認した場所に支柱を立てる。その後、上でワリを入れた男結びで止め、下もワリを入れなければならないが、幹との隙間が20cmほどあったので私は、竹を切断し補強後にワリを入れた。
 ここで、時間切れであった。続きは明日である。
 終わった後、仲間から絶賛を浴びた。一人でも早く立てたからである。経験者なのかという仲間もいた。
 一昨日には巻き結びもできなかった者である。まあ、強いて言えば段取りが良かったのだろう。一人で肝心な作業が出来て残りは結ぶだけになったことで、大いに自信が持てた。
 午後からは、ヤブツバキの剪定である。チョキチョキである。剪定ハサミと木ハサミで済む。幸い背丈ほどのヤブツバキであったので、脚立を使わずに済んで良かった。結局4本手がけた。公園のヤブツバキは大きくて、木登りをしなければ剪定できない樹が多い。今日は低い樹であったが、明日はどっちだ!

■「老いも病も受け入れよう」(瀬戸内寂聴著、新潮社、2016年)を読む。
「断食して五日ほどすると、身体中の悪いものが表に出てきます。」
「たいへんな時ほど、苦しい時ほど、笑顔が大切です。」
「人の言うことを気にせず、好奇心のまま、自分のしたいことをしましょう。」
「病のおかげで、自分のいちばん大切なこと、やりたいことが、はっきりしました。」
「病は気から、身体は心次第です。」
「日にち薬」
「若い男の子たちと一緒に、毎日三十キロの山道を走って上り下りして〜」
「自分の利益に全くつながらない、自分以外の人の幸せを祈ると、仏さまに通ずる〜」