クサギ染とお茶会

クサギ
 今日はナチュラリスト協会の二上山散策行事とねいの里のクサギ染行事が重なっていた。二上山は先月23会のお誘い行事で行ってきたばかりなので、ねいの里の行事に参加することにした。
 自分の無知をさらけ出すようであるが、クサギ染と書いてあったのでてっきり「草木染」と考えていた。しかし、樹木の「臭木」の実を使う染物であった。
 クサギの実は、一度に成らない。これは樹木の生き延びる手段であちこちバラバラに実をつけることで野鳥による種子拡散効率などを狙っているという。
 そのため、何日もかけて収穫されたという。これを大きな鍋に入れて加温している。この写真は、染めるためにクサギの種子を取り出したところである。

 この行事は定員20名であったが、30名集まった。
 各自に染める前の白いハンカチが配られる。あらかじめ染めやすいように下準備されている。関係者の準備に頭が下がる。
 それに模様を付ける。まず、折った後に割りばしで挟むと白い線になる。次いで、豆絞りである。豆を入れて輪ゴムでしっかり閉じる。自分は、豆2つ、豆1つ、豆無しと全バージョンを試した。

 染物は時間管理が大切なので全員が出来上がってから一度に入れる。そして、定着用にミョウバンの溶液に付ける。一回目の染工程であれほど濁っていたクサギ汁が透明になってしまった。
 2回行うので、再度クサギの種子を投入し加温する。
 しばらく時間があるので、「おやき」が振る舞われる。もち米粉をお湯でといで、丸くしたものをラップに囲み、子供たちが平たくしたものをホットプレートで焼く。
 それをゴマ味噌で食べるのであるが、試食で匂いがいいので何を入れたかを聞くと、ゴマ、エゴマクルミ、味噌という話であった。

 出来上がったクサギ染のハンカチを広げて記念撮影である。すごく、自然な軟らかいブルーに染まっていた。

 この後は、二上山散策部隊と合流してお茶会である。芦峅寺まで急ぐ。旧佐伯宗義邸である。そこで、年に2回抹茶とお菓子が無料で振る舞われる。

 写真展のような部屋もあり充分満喫させてもらった後に庭を眺めていると、抹茶とお菓子が持って来られる。

 この抹茶は本格的で初めての味であった。お菓子も懐かしい味であった。

 庭の紅葉は良かったねえ。

 今週も充実していた。みなさんに感謝したい。