除草

■除草
 今日は家人が遅出なので、ゆっくり目である。下へ降りて行くと、さっそく指令1号である。火曜日なのでゴミ捨ての日であった。一袋だけなのだが、非常に重い。
 重い理由は明らかであった。先日、家人の実家から普通車の荷台一杯の野菜やら果物をもらってきている。おそらく、スイカの皮、ウリの皮、梨の皮だろう。ほとんど自分が食べている。
 そして、恐れてた指令2号が発せられた。裏庭の草むしりであった。実は、そろそろやらなければと気にはしていた。まあ、ちょうどいいと言えばそうなのだが、見れば見るほどやる気をそがれる状態であった。
 ヤブガラシ、アレチノギク、ハルジオン、オヒシバ、ドクダミなどが勢力争いをしている。そして、ここには強敵の蚊がいる。
 いつものように、長袖長ズボンに汗止めの鉢巻と虫対策で洗濯用ネットを頭からかぶり、椅子に座ってゆっくりとむしり、袋に入れて行く。今回もおおざっぱな除草である。だいたい、2袋で嫌になってしまうが、今日は4袋やった。
 まったく、庭仕事というのはお金をもらってもやりたくない仕事である。
 シャツは汗で変色しているし、鉢巻は汗でずっしりと重くなっている。直ぐに、シャワーを浴びて、扇風機で癒す。そのまま、眠ってしまったようだ。
 22時には迎えに行かなければならないが、少し早く出て本でも読もうと考えている。スタバでは今日からキャンペーンをやっている。紅茶3倍で買い物バッグがもらえるらしい。先着だからといって、やみくもに買ったりはしない。自分のペースでやって駄目だったらそれでいい。

■「鬱屈精神科医、お祓いを試みる」(春日武彦著、太田出版、2017年)を読む。
「お祓いはそれを受けようと本気で思って腰を上げるその意志に意味があると思う。その意志が人生を仕切り直させ、迷いに区切りをつけ、不運を退ける。」
「六十歳を迎えた頃から、人生がみるみる精彩を失ってきた。〜ピークなんてなかったのに落ち目かよ。」
「落ち目で虚しい人生になりつつある現状を改善する手立てのひとつとして、自分の思いと通りの家を作ることが有効ではないかと考えたわけである。」
「聞くところによれば自殺を決意した人間の目には、それまでは何でもなかった日常の光景が急にくっきりと、それなりの意味や必然性を備えて迫ってくるものらしい。」
「私は時間つぶしに見知らぬ道を選んでわざわざ迷ってみる趣味がある。」
「憧れるねえ、死後の世界。」