忘れモノ

■忘れモノ
 今日も家人を送ってから、三番目を送る。まだ、二番目が起きて来ないので久しぶりにコーヒーショップで本を読むことにした。
 紅茶だけと考えて入店したが、ケースにあるケーキに目が泳ぐ。そういえば、クリスマスケーキはいつものように口に入らなかったなあと思い出した。何か忘れモノをしたようでケーキセットを頼む。
 食べようと思っていたクリスマスケーキが冷蔵庫から消えているので、それとなく残念がるふりをしたら、残しておいたが食べてなかったし、生クリームなので早く食べなければと思い、食べてあげたという声が聞こえた。詭弁なんか通じると思っているのか。まあ、好きならそれでいい。
 ケーキは種類が多いが、かぼちゃプリンを頼む。

 どう見てもプリンには見えない。かぼちゃプリンと言えば、R41線沿いのタカノビルの1Fにあった喫茶店は良く行った。ここは、本当のプリンの形をしており、非常に美味であった。
 ガラス窓側に座ったのか、幾分寒い。しかし、時折ガラス越しに明るく暖かい日射しが入るので幸せな気持ちになる。
 今日の指令は、買い物と食器洗いであった。
 帰宅する前に昼食のリクエストで二番目にメールをする。そうすると、自分のチャーハンが食べたいと返信があった。そこで、材料を買って帰宅する。
 腕によりをかけて作ったら、中華料理店のようだといいながら、ペロリと平らげてくれた。

 人生を歩むなかで、何かの折に思い出してもらえればそれでいい。
 昨日と一緒で、フェリオで三番目を迎えるが、今日は残業ということで、地下で買い物である。昨日買おうと思った品が売り切れてない。明日は入るかと問い合わせたら、入るが時刻や中身は届いてみないと分からないという。明日もフェリオで買い物だ。

■「人の樹」(村田喜代子著、潮出版社、2016年)を読む。
「〜植物が生物界の優位に立てるのは、動かなくていいから〜」
「〜命の短い人間の男よ」
「糸杉はスギ科ではない。今から八千年前にスギ科と別れて、ヒノキ科が生まれたのだ。」
「山の木が春から夏にかけて発散する大量のフィトンチッドは、成分を分けると百もそれ以上もある。」