強風

■強風
 天気予報は午前中は晴れるようだ。こんな日こそ歩こうと決心する。しかし、無目的にぶらぶらよりも目的があった方がいい。ちょうど、県民会館で写真展をやっているので、これを目当てに歩きだす。
 雨こそ降っていなかったが、風が強い。台風並みではないだろうか。自転車が倒れた。風よけののためにアーケードの中を歩く。
 写真展では、ほとんど知っている方ばかりであった。そういえば昨年も行った記憶がある。

 今回はテーマを絞って展示してある。これはいい考えであると思った。
 野鳥の親子を撮った「命をつなぐ」や動物に特化した「生き物を育む有峰」では感動をいただいた。どれも新聞に出せば入選するのではなかろうかと思われる力作であった。
 散歩の途中なので、次いで図書館へ向かう。このころから雲行きが悪くなり、バスで帰宅する。帰宅すると雨が降って来た。
 今日はやることが多い。別に今日でなくてもいいのだが、忘れないうちにしておかなければならない。
 パソコンのデータのバックアップを行う。しかし、USBメモリーに入らず別の日に新しく買わなければならない。
 次には、確定申告の準備である。毎年、申告して返金が10万円ほどある。
 しかし、一度にはやれないので何回かに分けなければならない。調べ物もある。未成年者の社会保険料が控除できるかどうかである。税務署か、相談会にいかなければならないが、2月に入ってからである。
 そして、ダイコンずしの仕上げである。仕込んだものを合わせるだけである。

 今回は初挑戦なので少なめにした。
 そして、掃除指令が出ていたので、フローリングを清掃する。
 これだけで、疲れてしまう。ちょうど、風呂が沸いていたので、夕方近くに入浴し少し眠ったようだ。(しまった!)

■「深海の寓話」(森村誠一著、KADOKAWA、2017年)を読む。
「自由は残酷だぞ。一日、いや一時間、あるいは数分ごとに、なにもすることがないという自由ほど辛いものはない。」
「虚構の中に人間の真実が鏤(ちりば)められている。」
「人生は矛盾だらけである。だからこそ、人生は面白い。」
「〜これからは日常の幸せや、一度限りの人生を大切にすることだな」
「現役時代、生き甲斐は十分に堪能した。家族とのささやかな団欒を犠牲にして、生き甲斐の軌道をひた走った。その代償として、家庭に、自由になった身の居場所を失ったのである。」
「自由は腐りやすいよ」
「人間として生きるということは、ただ生物的に生きているのではない。」
「人生第三期に入ると、時間が濃厚になる。これを“漏斗(じょうご)の法則”という。」
「何もすることがない自由は、一種の死に体であった。」
「機械文明の飛躍的な発達によって、人は便奴(べんど:便利の奴隷)になって、かたちを追わなくなった。追うものは利便性だけである。」
「不幸な人間には日常はない。」