心情

■「野山の歳時記」(岩木呂卓巳著、岩浪書店、2007年)を読む。
 花や木だけでなく、昆虫なども入っていて楽しい本である。植物の漢字表記があり、その意味が良く分かる。ただ、種類が少なく、これは仕方がないか、と納得した。

■心情
 毎日何を考えて生きているのかと振り返って見る。思い出すのはコンプレックスだけである。小学校の時に父親が亡くなり、それまで描いていた将来の夢がリセットされた。これは、中学生活では辛辣で、一生懸命に勉強していたと思うが進路決定の時に、家庭の事情で普通科高校の進学が不可能ということが分かり、自分は何のための生きているのかと振り返ったらしいことを思い出す。
 ある人の書いた文章でいいのがあったので、書きとめておく。自分の心情に近いモノを感じる。

 「少年易老學難成 一寸光陰不可輕」
 (少年老いやすく学なりがたし、一寸の光陰、軽んずべからず)
 時は過ぎていく。そして決して戻ることはない。だから、今を楽しみ、今、勉強する以外にはない。
 この世に目的というものは存在せず、幸福も不幸もない。ただ、時が過ぎていくだけだ。