尖山

■尖山
 雪山の定番である尖山はまだ登っていない。それは、土砂崩れが情報が入ってきたためだ。しかし、いい天気であり毎年行っている山へ行かないのは、○○が入っていないコーヒーのようである。午前中は実家の片づけを行い、午後から車を走らせる。
 情報通り林道が山から崩れた土砂で埋まっている。

 この崖を登れればショートカットが可能であるので挑戦したが、泥の絶壁であったので諦めた。
 登山口に着いたら、登山届入れが無くなって新しい看板が立っている。

 この山には水場がある。城ケ平山は出ていなかったが、勢い良くでており、一杯いただく。下山でもいただいた。雪解け水で冷たくおいしかったね。

 十分に踏み込まれた雪道であるが、少し外すとズボッとなってしまう。しばらく歩くと、崖の雪の上に羽ばたいでいる生物を発見した。スズメより小さく全身真っ黒である。最初は黒アゲハかと思ったが今の時期にいるはずもない。慌ててカメラを操作したが、間に合わなかった。

 この穴に逃げ込んでしまった。おそらく、コウモリではなかろうかと考えているが、新しい野鳥との出会いであったろうか? 
 野鳥は、シジュウカラエナガは分かったが、あまり啼いておらず静かな山歩きである。
 年によっては、登山道をショートカットして冬道が切られていることがあったが、今年は夏道の通り切ってあった。ここは、垂直にショートカットした道しかなかかった年に下山で滑落した場所である。

 3組の下山者とすれ違う。時間が遅かったので頂上は貸し切りであった。いままでで一番積雪が少ないのではなかろうか。まあ、もう3月なので1月とは違って当然である。


 そそくさに下山したが、道がツルツルになっている。登りの最後にすれ違った4人組に若い女性が2名いたが、おそらくシリセードをしながら下ったのではないか。こっちは、長靴なので滑りっぱなしで往生した。
 足場の悪い場所にシジュウカラらしい鳥が鳴いているので、踏ん張りながら撮影するも、なかなかいいアングルにならなかった。しかも、シジュウカラの胸の線が見えない。違う野鳥かもしれないが、この写真で分かる人は大したものである。自分は諦めた。


 大河の一滴というほどではないが、雪解け水が滴り落ちていた。

 下山で最後の団体を追い抜いた。普通に歩いているだけであるが、少し早くなったのだろうか。そして、またしても道を間違えた。いつも、神社の方に出てしまう。
 下山後、汗の状態を確認したらミドルウエアが汗で重くなっている。これが目的の一つであった。