名刺

■名刺
 朝起きると何となくだるいので、家人は送らず車で出勤してもらった。
 だらだらしているとさっきまで雪が降っていたにもかかわらず、強い日射しが出ている。確か、今日の天気予報は曇りではなかったろうか。雪と晴れを足して2で割って曇りというわけでもあるまい。
 だるい理由は明確であった。依頼されている原稿の執筆と新しい名刺を作るために日をまたいだためである。
 名刺の雛型は協会の資料に例示されていたが、ちょっと仰々しいので、名前の前に森林インストラクターという文字を付けたした。まあ、今年一年間は活動準備期間と考えているため、あまりばらまかないので10枚だけ作った。
 暖房費節約のために外出しようとしたら、雪が降りさくっている。タイミングが悪いなあとごろごろしていたら昼時になった。
 今日は味噌ラーメンを作る。食材は買ってある。100gのひき肉、230gの野菜、4種類のきのこ、小皿山盛りのコーンを入れる。「う〜ん、マンダム!」しかし、食べ終わるころにバターを入れ忘れたことに気づく。
 にんにくを2かけスライスして入れたので、食べ終わったら、汗がだらだら、流石にファンヒーターは消した。
 雪は相変わらず降っているが構わずセカンドオフィスへ向かう。
 曜日なのか時間帯なのか混んでいる。比較的スピーカーに近い席に座ったが音楽が良く聞こえない。突然、ドレーンのような大きな音がする。豆をミルする音も嫌であるが、蒸気のような音は耐えがたい。コーヒーしか頼まない自分には分からないが、どんなメニューなのだろうか。

■「種まく人」(若松英輔著、亜紀書房、2018年)を読む。
「愚者は、なかなか進路を改めない。」
「死とは、その人によって世に放たれた言葉に、新たな意味といのちを与える出来事〜」
「苦しむものは、苦しいとは言わず、悲しいものは、悲しいと声を上げない。」
「独語は、無意識から意識への呼びかけだ。」
「人は、かなしみの底にいるときでも涙をながさないことがある。」
「悲しむことは温めることである」
「〜言葉がいのちを奪う〜」
「ロゴスとは、言語を越えたもう一つの言葉である」
「詩は、隠されたものに光をあて、人々のこころに潜む力を呼びさます。」