虹の予感

■虹の予感

◎小雨降り雲の切れ間に光差す  禅智  
 朝のテレビの天気予報の降水確率は20%で曇り後晴れであった。夜半に降ったであろう雨に木の葉に滴が輝いていたものの、道路は渇いている。空を見上げた。
 西の空には雨雲が迫っている。直ぐにも降り出しそうだ。少し迷いがあった。傘を持つべきかどうかである。リュックの中には折り畳み傘が常備されている。
 日差しがなかったので、西側を歩く。こっちは、信号が一つ少ない。それでも10分ほどあるくと、雲の切れ間から太陽が顔を出した。そのため、日陰が多い東側へ移る。
 小雨がポツポツ。傘を出すまでもないが、少し濡れる。
 雨が降って、日差しがあるということは、虹が出るはずだと思いながら歩いていたら、職場に到着してしまった。

■「餓鬼道巡行」(町田 康著、幻冬舎、2012年)を読む。
 何かの雑誌に掲載されていたものだ。こんな軽い読み物はいい。
「注意しなければならないのは、価格の安いバチモンを購入しないことである。」