緊急避難

■緊急避難
 今日は午前中は近くのショッピングセンターである手続きを行うことにしていた。天気を確認すると晴れている。樹木の説明資料の素材を撮影するためカメラを持って出かける。ある樹木の写真が必要である。どこにでもある樹木であるが、探している時には見つからない。
 しばらくして、雪がちらついてきたので、カメラをザックにしまう。雪は降ったり止んだりを繰り返しながらどんどん酷くなる。そこで、暖かい場所に緊急避難した。そこで、うたた寝をしたようだ。本を少し読んで帰路に着いた。

■「題名はいらない」(田中小実昌著、幻戯書房、2016年)を読む。
「外国語をうまくはなそうとおもったら、とにかくひとの言うことを真似するのね。」
「〜小説がひとつ消えるというのはたいへんなミステリだ。〜女房がチリ紙交換に出してしまったのだ。」
「植物科も哲学科も、世の中で出世しようとおもうニンゲンのいくところではない。」
「〜考えることはあんがい複雑ではない。」
「小説書きというものは、言葉について考えたりしてはいけないのであって、それよりも言葉使いの技をみがくことだろう。」
「〜なんで娘たちの歳をおぼえときゃいけないのよ〜」
「〜いいかげんではあっても、鈍感ではない。」
「〜バスに乗るのが習慣で〜」
「小説を読まないというのも、老化現象ですよ。そして、哲学の本なんかを読みだす。」
「〜書き方が大げさではなく、奇矯ないいかたもせず、平明なのがいい。」
「自分を変わった男と言う者は、けっして変わった男ではない。」
「あいつが死んだか、とみんながわらうというのは、愉快なことではないか。」
「〜腹がすいても貧乏だなんておもわない。」