四国(1)

■四国(1)

 3月下旬に家人がお遍路に行くという。そして、今回は自分一人で行きたいとのことであった。これを聞いて自分は思った。どうせ西の方へいくのだから、出発時点まで送って、それから九州の山でも歩こうかと。直前までそのつもりで準備を進めていたものの、今月からの体調不良が続いており、その決心は揺れていた。医者に症状を話してその原因はと聞いたら、いつも同じ答えの”加齢”という返事であった。

 直前になって登山は取りやめにして、四国名所旧跡など尋ねようと変更する。こういうことでは、もう山には登れないかもしれないなあ。

 日程的には余裕があるので、明るくなってから出ようと主張する家人の申し出を遮り、旅はいろいろなハプニングがつきものなので、少しでも余裕があった方がいいとする自分の意見を押し通し、夜中に出発する。若い頃は、夜通し走れたものの、寄る年波には勝てず、途中のSAで2回仮眠を取る。

 瀬戸大橋に着いた頃は世も明け始めていた。

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 最初から、はちゃりきになってお遍路をする予定ではないという。まずは、朝食を兼ねて、ガイドブックで一番有名なうどんやさんに向かう。このために、大分離れたところで高速を後にしている。くねくねの細い道を走り、店に到着したが、日曜日は休日となっていた。それでは、2番目はとページをめくると2番目も日曜日はやっていない。

 そこで。3番目に向かった。駐車場は30台以上も停めることのできる広さであったが、ほぼ満車であった。そして、驚いたことに雨のなか行列ができている。中にも待っている人がいたので、30人以上であった。自分たちも列の後ろに着いたが、続々と後ろが延びる。

 釜揚げうどんの専門店でメニューはこれしかないので大盛りにした。なかなか効率的なシステムであった。

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 続いて行ったところは、お菓子屋さんである。まあ、一応は堅パンという触れ込みであったが、この硬さは尋常ではない。前回も食べたが、リピートである。どれくらい硬いかと言うと、少し誇張するとパンが割れるか、歯が折れるかのデッドヒート並みである。俗に何とか煎餅なども硬いことで売っているが、比較にならない。それでも、口の中に入れていると柔らかくなり割れるようになる。

  最初の出発点に向かう。ガイドブックでは山越えとある。雨の中2時間半の工程である。遍路道は登山道と同じと考えても良い。一応止めたが、歩くというので頂上まで向かうが、ヘアピンカーブが続き、林道そのものであった。

 ゴールではかなり参っていたので、車遍路に変更である。帰りに景色のいい場所があったが、樹が邪魔して上手く撮れていない。

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 今の時期、山には桜がポツポツと咲いており、山が笑っているように見える。

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 桜が満開の場所があったので、車を降りて、写真を撮り合う。

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 2寺目、3寺目と今日の工程をこなす。

 待っていると、モズが停まっているので、シャッターを押すが編集されてないので、こんな写真にしかならない。まるで、野鳥検定のようになった。

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 最後の寺で面白いのを発見した。傘おみくじとなっていた。

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  今夜の温泉場に到着する。昼食を食べてないので、少し早い夕飯にする。 

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 家人の定食である。

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 自分は限定メニューにした。

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  ここの温泉は良かった。ゆっくり浸かって、休憩室で休憩し、出る1時間前にも再び浸かって、暖かいまま車中泊である。

 深夜運転の疲れと温泉の効果で知らない間に眠ってしまっていた。