人生のお手本

■「老いてますます楽し」(山崎光夫著、新潮選書、2008年)を読む
 貝原益軒のことを書いた本であった。貝原益軒といえば『養生訓』である。2年以内に読んだ記憶があるが、その内容に圧巻された覚えがある。この本を読んでさらに驚いた。
 人生50年、平均寿命40年の時代において60歳を越えてから執筆されたことが分かった。このように後年に活動した昔の人に、日本地図を作った伊能忠敬がある。一昨年は多くのメディアで取り上げられていたが、今年はあまり見かけない。次に、奥の細道松尾芭蕉、そして貝原益軒であろう。紫式部もそうらしいが、良く知らない。
 まったく元気のでる本であった。特に、読書、旅行をこよなく愛し、博学の益軒に愛着を感じる。副題の『貝原益軒の極意』という意味が良く分かった。人生の手本にであったようであった。
 山歩きの手本は北海道のsakagさんである。ホームページを検索していて、図々しくメールを出し、相互リンクを貼ってもらった。先月300名山登頂を成し遂げられた。富士山を最後にされた。メールの内容も織り交ぜると、定年後に山にハマったそうである。
もう70歳前のはずである。彼のすごいところは癌と戦いながらの挑戦であったことだ。
300名山達成はたくさんいると思うが、闘病しながらはなかなか出来ることではないと思っている。アクティブシニア大活躍である。