通信費

■「閑人先生」(高村 薫著、朝日文庫、2010年)を読む。
 最初タイトルを「ひまじん〜」と思い手に取った。「かんじんせんせい」軽いエッセイもので読みやすい。であった。雑誌に連載された内容をまとめたものであった。その時々の時事問題を中心に小気味よく切ってくれる。一番共感したのは、携帯電話や車であった。携帯電話でないとコミュニケーションが取れないという文化は廃止しなければならないと自分も考えていただけにいたく共感した。我が家の通信費の金額は年間で50万円ほどになってしまう。明らかに異常である。車もそうである。著者の言葉を借りると「車なんかいらんなあ」と思って生活すればそうなるのである。自分も1台手放したが不便と考えることは数回あるものの我慢の範囲であった。
 今から大変な世の中になってしまうと考えている人たちがいるという。ずれているという。自殺者3万人、食糧自給率40%以下、失業率などを考えると、今が大変な時期なのである。この記述には思わず手を打った。
 結論的に、政治や社会のせいにして生活しているととんでもないことになってしまう。きちんとした考えを持ち、将来を予測しながらでないと不幸になってしまう。これからの日本をうれいでいたいただけに満足の一冊であった。

■通信費
 これからの我が家では通信費の低減に努めなければと考えている。年間50万円という金額は明らかに異常である。携帯電話がないと伝えれないという文化はおかしいと考えていた。これをあざ笑うかのように、毎日子供の部屋から大きな会話が聞こえている。友達でも来ているのかと思うとそうではない。ボイス・チャットとやらをやっている。早くお互いのパソコンにカメラを付けて、顔を見ながらしゃべったらどうだ、と珍しく親らしい発言をした。その位の金が出してやると・・・。当分通信費は下がらないだろうなあ。