春の嵐

■「夢は枯れ野をかけめぐる」(西沢保彦著、中央公論社、2008年)を読む。
 ちょうど、俳句に興味を持っていたので、つい魅かれて選んでしまったようだ。
第一話で爆笑してしまった。主人公は、車は持たない、携帯電話ももたなく、もっぱら歩くことを身上として登場した。これは、自分のことではないかと思って楽しくなった。
 主人公の周りの人々をそれぞれ書き連ねる手法は別のところでも見た。主人公は共通なので前の話しの中で少し登場した人の人生が次の話の中でメインとなる。
 親の介護の話しもあり、改めて考えさせられた。最後の結末は予想外であり、それはそれでいい読後感であった。


春の嵐
 今朝の天気予報で暴風警報が発令されていた。職場へ向かう時は追い風だったので「楽ちん、楽ちん」と、すれ違うチャリダーが向かい風に負けて手押しで来るのに優越感を感じながらの朝のひとコマである。
 高速道路は走れないようで、列車も止まっているという話が伝わってきた。
 建物も地震が来たかのように揺れる。
 原因は低気圧であり、特に今回のようなのは「爆発低気圧」と呼ぶらしい。
夕方はとても傘を差せないくらいであった。幸いにも帰宅時刻には小康状態になって良かった。
 大きな事故でもなければいいと思う。