クルシミマス

■「言語小説集」(井上ひさし著、新潮社、2012年)を読む。
 このような本が本当のユーモアというのだろう。テレビで見るのとは格が違うと思った。読んでいる中で涙が何度も出た。もちろん笑いが堪え切れないための涙である。もっと生きていて欲しかった作家である。

■クルシミマス
 今日はクリスマスである。昨日のことであるが我が家でもクリスマスケーキを買っている。いつもは元町のアン・・・・・・だが、今年はパウン・・・・にした。メロンの球が3個乗ったショートでも600円以上はしていなかったか。それを1ホールである。五千円を越えていた。しかし、これだけでは済まなかった。もう一軒ケーキ屋さんから買ったのである。これはさすがに「理解に苦しむ」である。
 メリークリスマスがメニークルシミマスになってしまった。そういえば、中学生のころだったか、このようなダジャレを発していたことを思い出した。いつまでたっても変わらんね。(おまえは死んでも変わらん!)
 ここでG.モーパッサンの言葉を思い出した。
〜人生は、山登りのようなものさ。登っている間は人は頂上を見ている。そして自分を幸せと感じるが、上に着いたが最後、たちまち下りが見える。終わりが、死である終わりが、見える。