■負釣山
天気予報は強風と午後からの雨を報じている。それなら午前中で戻って来れる山を選ぶ。この山は、数年前にも登ったことがある。「おいつるしやま」だと思っていたが、ガイドブックによると「おいつりやま」となっていた。
登山口は駐車できるスペースが増えていた。トイレもある。すでに6台の車が止まっている。
過去の記憶は飛んでいたが、かろうじて覚えてることは、6合目か7合目に急登があったことと、合目の標識が短いところがあったことだけである。往復3時間ぐらいだったかなあ。
最初からつまづいた。この山はこんな急だったか!最初から上着を脱ぐ、汗も出る。標識のところで確認したら『一合目』という。ここまで20分ほどかかっている。単純に20分×10で200分となる。往復3時間ぐらいと思っていたが、片道3時間以上となる計算である。ここで、意欲が萎えてしまった。幸い風が強く、今にも雨が降りそうである。半分で止めようと考えながら歩く。
野鳥を撮りながら休むのである。これは、コガラではないだろうか。
「三合目」までやっとやっと来た。完全に登頂は諦めている。しかし、急登である。いや、違う!自分の体力が衰えてきただけではないか。冷静に考えれば山は変わらない。
花が咲き乱れている。イワウチワが多い。
ギフチョウが数頭じゃれ合っている。動きが素早いので撮影はかなわず。
「4合目」付近で、なだらかな登山道になった。
このころから、身体が登山仕様になってきたようだ。
目的の五合目に着いた。ここで戻る予定であったが。後1.3kmという標識に促されて、もう少し行こうとなった。
カタクリも群生している。見事であった。
野鳥は、ウグイス、シジュウカラ、ヤマガラ、ツツドリ(?)、アオゲラ、コゲラが確認できた。カラ属が集まっている。これでヒガラがこれば文句ない。
七合目のベンチで給水と長い休息をとったら体が軽くなった。
頂上の柱が遠くに見えるところに残雪である。まあ、大したことはない。
登頂である。グループが一組、昼食中であった。
少し休んで下山する。雨が降りそうである。
やった!ヒガラである。カラ属が混群で来ているようである。ルリビタキのメスも居た。
下山中思い出したことがあった。私はスリップして指を切り、長い間治らなかったことがあった。下山は、登りより慎重に対応した。少し余裕が出来た。風が強いので汗が滴らない。しかし、足は痙攣寸前である。
どうも、コシアブラのように見えたが、スルーした。
アトリは夏羽になっていた。
結局往復で3時間ちょっとになった。最初の急登の対応の仕方が大事であろう。なお、20分かかっていた1合目まではガイドブックでは10分になっていた。
帰宅後、湯船にゆっくり入り癒そうとしたが、効果なし。やはり、これくらの坂で手間取っているようでは駄目だね!