たばこ

■「無敵のラーメン論」(大崎祐史著、講談社現代新書、2002年)を読む。
 自分より若い人だ。のっけから驚いてしまった。
「『どうしてそんなにラーメンを食べるのか』と聞かれたら、『そこに食べたことのないラーメンがあるから』と応える様にしている。」
 この一文で好きになってしまった。では、どの位食べているのかと気になって読み進んでいたら、「年間約800杯のラーメンを食べ」とあり、驚いた。一年は365日である。
毎日3食近く食べている、ということは朝、昼、夕方、夜と食べているんだ。
 著者の累計は8,500杯ということだ。これが分かるということは、綿密に記録を付けているということを表しておりさらに驚いた。
 このようなデビューのきっかけがラーメンのホームページということであった。
 地元のラーメン屋さんもでており、それなりであったが、歴史や製法、原産地、ルーツ(系列)までの取材に舌を巻いた。
 ラーメンは、その塩分やカロリーから体に悪いという風説があるが、この方は特に太ってもおらず、病気めいた話は皆無であり、むしろ変わったラーメンに出会えた感動が痛いほど強く感じる。
 強いて言えば、ラーメンの写真が白黒ということであり、ここだけでもカラー印刷してもらいたかったというのが、一読者の残念なところだった。

■たばこ
ある記事からの抜粋である。
「たばこは、これまで考えられたより多くの疾病を引き起こし、致命的であることが米国公衆衛生総監の新しい報告書で明らかになった。米政府が喫煙で命を落とす危険性を初めて警告してから50年ぶりの発表となる。
  報告書によると、たばこは、これまで関連性が確定的に指摘されていなかった糖尿病、結腸直腸がん、関節炎、ED(勃起障害)を含む10の疾病と病状を引き起こす要因とされ、そうした疾病・病状の数は30に増えた。
  報告書では、この数十年で換気フィルターが導入され、発がん性の化学物質の水準が高まったことで、今日のたばこのデザインや組成は1950年代より一層危険だと示唆する。換気フィルターのついたたばこは当初は以前より安全なものとして販売されたが、煙がフィルターを覆いやすく、さらに深く吸入することになり、肺に毒素が一層取り込まれることになる。
 公衆衛生総監のボリス・ラシュニアック氏は取材に応じ、「たばこは現在の方が有害だと私は考える。われわれはとても心配している」と述べた。」