河鍋暁斎展

河鍋暁斎
 朝から雨である。こういう日は、美術館へ行く。もちろん、どこかの元知事のように公費ではない。

 説明書きは全て丹念に読み、23分のビデオ上映も全部見る。やはり、鬼才と呼ばれる人は違う。自分でも描けそうだという気はまったくしなかった。異次元である。
 今回の企画展は、下書きが展示されている。そして、完成された作品がある。何度も試行錯誤を繰り返したり、訂正されたりしていることが分かる。
 カエルを多く題材にしている。カエルの詩人といえば草野心平さんであろうが、カエルの画家になろうか。俳句は、小林一茶の『やせ蛙まけるな一茶これにあり』であろう。この句は、虚弱体質で生まれたわが子の生存を願って詠まれたという。
 多くの芸術家に見られるように風刺とユーモアがタップリである。このために、投獄されたという。そして牢獄の様子を書いた作品も紹介されていた。天性の観察力である。
 少し晴れてきたこともあり、海王バードパークに向かう。
 ケリ(図鑑登録)

 マガモがまだいる。現地の解説員の話だと怪我をしているようだということ。

 オオバンも2羽いる。ツガイではないということ。

 2種類の冬鳥に交じって、カイツブリ、バン、カルガモアオサギが居た。
 帰りに呉羽山を通って帰宅する。
 スズメぐらいの大きさの鳥が木の葉に止まって数秒後に飛び立った。そのため、何が何か分からない写真になってしまった。なんだろうねえ。カワラヒワかな?

 イカルが近くで鳴いており、近づくと逃げられたので追いかけた。2羽で輪唱していた。木の間からかろうじて撮れた。(図鑑更新)

■「老後の資金がありません」(垣谷美雨著、中央公論新社、2015年)を読む。
「その幸せそうなマヌケ顔〜」
「〜百円単位で節約して生活〜」
「〜ド素人の野菜作りっていうのはね、節約のためなんかじゃないのよ。贅沢な趣味なの」
「至れり尽くせりの施設というのも考えものだ。居心地が良すぎてストレスが溜まることさえないと、感情の起伏まで失ってしまうものか。」
「これほど長生きするとは誰も思っていなかった」
「〜家でぼうっとしてたら老けちゃうよ」
「車を手放すことは、自分たち夫婦にとって、人生の区切りの象徴のような気がした。」
「仕事を選んでばかりいる人は失業者とはみなしません。」
「一生懸命働くことは美しいことだ。」
「〜お金のない老後は怖いよ。長生きしたいと思うのは、経済的に余裕のある人だけよ。」
「〜年金予定額が下がる可能性は大きい。」