ミサゴ

■ミサゴ
 なんとなく朝から気怠い。ちょうど天気が悪いので今日は休養日に決める。朝家人を職場に送って行く。今日も毎回恒例のパン屋さんでのモーニングを食べる。
 職場に着くころになると、晴れ間が出て来た。予報では、午後からの降水確率は低くなっている。
 今日の指令は、資源ごみにダンボールを出すことであったので、持っていく。
 少し図鑑整理をしていたが、だんだん天気が良くなっていくにしたがって、ちょっとだけ行こうかという気になってくる。
 野鳥でミサゴという鳥がいるが、まだ顔を鮮明に撮れていないし、なんといっても海岸から魚を掴んで飛んでいるところなど、夢のまた夢である。こういう写真をとれれば、少しは自信が持てるかもしれない。
 そこで、『ある海岸』へ車を飛ばす。まったく、期待はしていなかった。少し涼しい風に当たっておれば、エアコンの電気代の節約になろう、ぐらいの気持ちである。
 案の定、ウミネコアオサギしかいない。上を見るとトビが舞っている。
 木陰で涼しい風を受けて海水浴客を見ていることにする。遠浅なのか、立って何やら獲っているようだ。ハマグリかもしれない。昔、自分もやってことがあった。
 どのくらい経ったか分からないが、ミサゴのような鳥が2羽飛んで来た。

 何度も行ったり来たりしていたが、ファインダーで覗きながらずっと追っていた。ところが、急に視界から消える。
 ファインダーから目を離し目視で確認すると、急降下して海中に飛び込んだ。

 慌てて撮る。このころからピントが合った時点で連続で撮る。
 何やら掴んでいるぞ!

 カメラはずっと追いかけている。
 イェ〜イ!と言っているようだ。顔も少し分かる。(図鑑更新)

 そして去っていった。

 やっと、鳥仲間の仲間入りできたような気がした一日であった。