山菜パーティ

■山菜パーティ
 昨日までの雨がうそのように晴れ渡り、いい風も吹いてくれた。今日は、加入している山の会で「山菜パーティ」のイベントが行われる。
 山菜パーティと聞けば、誰かが山で採って来た山菜を元手にワイワイガヤガヤというイメージを持つ人が多いと思うが、この会では、食材は持たずに山に入るのである。自然が相手なのでボウズの時も覚悟しなければならないが、そこはKKD(カンとケイケンとドキョウ)で対応するのである。
 案内人は、里山の達人ことサライさんである。自分の山を持っているので、そこで収穫するという。
 収穫しながらのため、少し行っては止まり、ポイントに着いては止まりを繰り返す。ワラビの場所、ゼンマイの場所、タラノメの場所、ウワバミソウ(ヨシナ)の場所、ウドの場所、コシアブラの場所、ススタケの場所、ヤマブドウの場所・・・・全て地形が頭に入っているとのこと。
 山菜採りには登山道や遊歩道なんかない。滑りながら、木につかまりながらである。

 どんな坂だって、昼飯のためなら登っていく。

 もう、ワラビやゼンマイで袋は重くなっている。まだ早いと思っていたがススタケをゲットした。自分の歩いた後のあちこちで、「あった!。あった!」と黄色い声がこだまする。

 熟練者からゼンマイの見分け方のレクチャーも同時進行で行われる。

 タラノメはもう採られているのが多かったが、コシアブラは食べごろが成っている。

 10時になったのでお茶タイムである。今回も好評の「喫茶くさの」の出張開店である。まずは、コーヒー豆をハンドミルで粉にするところから始まる。何人も交代しながら行った。コーヒーのかぐわしい香りがあたりに立ち込め幸せな気分に浸る。

 専用サーバーでドリップしている店主である。

 次いで、ススタケ採りである。ススタケだけでも複数個所ある。
 藪の中へ突撃である。

 今回は収穫があったようだ。栃の実さんは太さ一番であろう。

 のの☆さんは本数一番であろう。ちなみに私は一本も見つけることができなかった。

 昼時刻に近づいたので午前の部は終わり、昼食会場に向かう。例年川の縁であるが、今回はトイレの事情や水の便も考慮し、交流センターを借りて行うことになった。

 さっそく、収穫した山菜を水洗いする人、小麦粉をとく人、コンロを準備する人と各自自分の出来る役割を見つけて活動する。
 揚げたては最高だねえ!揚げるなり、次々と無くなって行く。

 ヒロさんは、いつもの焼きそば作りである。今回は、野菜にシメジも入っており、クオリティが高かった!。いつも、おいしいね!

 誰かが、乾杯せんまいけ!と唱え、アルコールなしビールで乾杯である。火照った体に冷えたビールは最高だった。

 焼きそばに山菜のてんぷらを乗せまず一杯目を食べるところである。

 だいぶお腹がふくれて持ってきた昼食まで回らない。そんな時、ゆきさんと栃の実さんがウドの皮を剥いてくれている。

 採れたてのウドの酢味噌和えであった。これもレアでおいしかった。

 続いて、ヒロさんお手製のワサビ菜の醤油漬けが振る舞われた。ピリッ!と効いていいアクセントになった。

 そして、焼きそばは無くなったが、肉とモヤシが余ったので、そっきょうの肉もやし炒めであった。山菜も少し入っていた。

 てんぷらが盛られている。

 集合写真を撮りましょうとなった。今回は9名の参加であった。

 お腹もふくれたし、これで解散かと思いきや、午後の部に入る。ススタケ一点狙いであった。どんな藪でも入っていく。「あった! あった!」の声が続く。自分はここでも見つけることができなかった。ただ、目で見ているようでは駄目なようである。手で下草をかき分けながら探さないと駄目らしいと分かったが遅かった!

 午後のコーヒータイムである。今度は、のの☆さん持参のドリップコーヒーであった。

 最後帰るころになって、花が咲いている樹の名前を聞かれた。視力が悪いので葉の状態までは区別できず、とりあえず「アオダモ」と応え、写真を拡大して調べるとした。

 この種類はいくつかある。2対の羽状複葉である。問題は、鋸歯の状態であった。
写真を拡大して確認すると鋸歯が無いようなので、「マルバアオダモ」と訂正させていただきます。