片野鴨池

■片野鴨池
 今日は恒例になっている知人のTさんプロデュースによる大人の遠足が企画されていた。毎回思うのであるが、降水確率ゼロ%でいい天気である。自宅まで高級車で迎えに来てもらい、乗り込む時点で「引きが強いのう」と言うと、「言われると思った」と笑いあった。今日も、知人のTさんのご友人と3名で目的地へ向かう。
 最近は最初にバードウォッチングが入る。これは自分から希望したことではない。今回は、加賀市にある片野鴨池である。予定より1時間も早く到着した。

 入館料は有料であったが、知人のTさんの持っていたJAFカードで団体料金で入館できた。
 自分はあらかじめ下調べしており、目当てはトモエガモオシドリであった。入館してその大きさに驚いたが、野鳥撮影にはずいぶん遠いという現実にぶち当たる。
 館内には、1つ質問すれば10は答えてくれる解説の女性の方がおられて、望遠鏡やらカメラのモニターやらで対応してくれる。この解説はためになったね。自分のように、出会えただけで名前しか確認しないようでは、マダマダということが分かった。
 目当てのトモエガモは数百羽いるというが、一番遠い場所で自分のカメラでは限界があり撮影できなかった。ほとんどがマガモでそのなかにコガモハシビロガモオオバンカルガモ、マガンが混ざってという状態であった。ヒシクイもいるというが判別不可であった。
 何とか撮影するもこの程度であった。

 トモエガモは諦めてオシドリを聞いたが、先の池に200羽ほどいるらしいが、道が通行止めで行けないと説明された。
 幾分気落ちしていたが、真下にマガンの若鳥が歩いている。はぐれマガンという説明であった。
 マガンの若鳥(図鑑登録)

 モズも2羽来てくれたり、ダイサギもいる。これは亜種ダイサギという説明であった。(図鑑登録)

 猛禽類も来ているという。クマタカオオタカ、チューヒ、ノスリが来るというがその説明の最中にミサゴが現れたので一枚撮る。

 後の二人は非常に満足した顔をしている。トモエガモも据え付けの望遠鏡で見たという。
 野鳥観察に満足したので、次の深田久弥 山の文化館に向かう。

 ここも有料で300円を一人ずつ払ったが、ちょっと待った!JAF会員割引の案内がされている。ここも団体料金で入館できた。昔の繊維工場を改造した造りで落ち着いた雰囲気の中で解説の方の説明を受けながら案内してもらった。日本百名山の著者であるが、若い頃からの歴史や遺品などもあり何かしっとりした気分になった。ビデオがあったので、今年登る予定の山を予習できた。
 「山のような人間に ならなければならない」という言葉に感電した。
 そして、大人の遠足のメインイベントのランチである。ここは、食べてからの楽しみということで下調べはしていない。ガッツリ系という感じであった。知人のTさんはあらかじめメニューを決めていたらしいが、店の方に「おすすめは?」と聞いて、3人でオムライスを頼んだ。

 オムライスというのは、中身にチキンライスが多いがここは、肉や野菜が多くチャーハンのようであった。卵焼きを上からかぶせた後、サランラップで押さえながら形を整えるという方法なので、綺麗にまとまる。美味しくてボリューム満点であった。本当は大盛りという筋書きであったらしい。この場合はごはんが2kgになるという。
 十分にお腹が膨れたので、これも決まり金時の温泉である。美川温泉に向かう。

 ここのお湯は440円で安い。しかもコーヒー色の不思議な温泉で入ったとたんに何か効くような気がする。浴用の適応症の他に飲用の適応症があり、その効能は折り紙付きということらしい。
 温泉は身体の芯から温まるので冷房では追い付かず窓を開けて戻る。そして、最期はお土産である。今回も製造直売の店に向かう。

 家人より頼まれていたこともあり3個買った。帰宅すると早速1個空になった。
 夕飯前に送っていただいた。今回は天候にも恵まれ無駄な行動もなく充実した企画であった。実は、この結果には知人のTさんの地の利感覚があったのだ。この辺は庭のようだと豪語し、ナビよりも早く正確に目的地に到着できたことである。
 まったく感謝感謝の一日であった。
 帰宅後、二番目が夕飯を作っている。匂いからカレーと分かるが、市販のカレールーは一切使わずに作っており、何とナンも自分でこねて焼いているではないか。
 流石に自炊4年間は無駄ではなかったようだ。