轟音

■轟音

 日付をまたぐ頃、轟音とともに家が揺れる。震度2ぐらいだろうか。原因は明らかである。太陽パネルの上の雪が落下したのである。止んだと思って様子を見に行くと、少し追加の揺れがあった。落下した雪は想定通りに朝に除雪したカーポートの上全体に鎮座している。カーポートの破損を確認したが今回は大丈夫だったようだ。

 朝になった。実家の除雪をしなければならないが、やる気が起きない。雪は大分溶けて低くなっているが、これが曲者である。ずっしりと重くなっているのである。実家の玄関の戸が開けばやろうと思い。スコップで道を付けつつ玄関に到着する。戸を開けたら簡単に開いた。その勢いで、屋根の雪を除雪する。

 今回の雪で、サザンカが枝折れした。おそらく、方々で似たようなことが起きていると思う。造園屋さんに相談してみようか。いや、これは自分の責任である。

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 午後から子供を送りに行く時、家の前で雪にはまり脱出不可能になった。110番通報し、警察官が2名きていただき、近所の方も参加して1時間ほどかけて脱出した。これで疲労困憊である。

 原因は、想像であるが、家の前の方がアスファルトが見えるまで自分の家の前だけ除雪されていた。後ろから来ると、この穴に左側のタイヤがはいると、圧雪の厚みが高いので、腹を支えてしまい立ち往生してしまうのではないか。車の下の雪をどかすのはほとんど不可能に近い。

 対応は、自分のアイデアでジャッキアップしてタイヤの下にブロックを敷いて脱出した。保育園の職員の方々にもご苦労を掛けたのでお菓子を2000円分持参した。

 もうこりごりである。町内会長宅へ出向き、除雪をお願いした。

 家人を送って行く時にも思ったが、もう5日ほど経つというにに幹線道路でさえ除雪が進んでいない。やはり、知事が変わったのが原因であろうか。誰かがテレビで言っていたが、天気予報であれほど大雪予報をしていたのであるから、その時点で準備を終えておくのが普通であろう。民間並みのマネジメントを掲げておられるので、民間ならばペナルティである。県民税の減免を要望したい。

■「私捨悟入」(安野光雅著、朝日新聞出版、2020年)を読む。

「わたしがいい気持がしないのは、長いあいだ使い続け、親しんできた歴史のある文字を、いま軽々に変えてしまう、一種の思い上がりを悲しむからである。」

「キューリー夫人~長年の放射能実験のため、1934年に放射能障害で亡くなった~」

「世の中は狭い。」

「新しければ好くなったという錯覚がある。」

「流動する者が悪いことをするとは限らない。」

「~終わりまで書いてから連載を始めたという。」

「英語ができるからといって翻訳ができるわけではない。翻訳するためにはむしろ日本語が重要である。」

「高尚な人格者は、世俗のくだらない誘惑にはかからぬ。」

「流れに枕し、石に漱(くちすす)ぐ。 これが夏目漱石の名前の出所である。」

「人間のうちで、一ばんロマンチックな種族は老人である。」

「新しく買った方がかえって安いという時代になった。」

「何によらず、何について書いても文語体は美しい。」

「免許証を返納すると、自己証明にするため、穴を空けた免許証を返してくれる。」

「腰巻のことを地方ではヘコと言い、ヘコシとも言った。聞くところによると、屁を濾すからだという。」

「一円玉~一グラムでもある。」

「碁打ちの一手には、それほど命がかかっているのであろう。」

「文章は飾りを取れば取るほどよくなる。」

「最近では、“いまごろ年寄りの真似だなんて、若者の真似をしてください”と言う無礼な人もいる。」

「爪切りの両側にセロファンテープをあらかじめ貼っておくと、切った爪が飛び散らないで済む。」

「カモメが仲間をいじめているのを見た。」

「夏眠」

「時は弦を放たれた猟矢のように過ぎたのである。」

「本を読めば美しくなれる」

「万両の実は、重くて垂れ下がっているので、千両より重い万両という名前がついた」

「フランスでは、雨になっても洗濯物を取り込まない。」