03豪雪

■03豪雪

 天気予報では、この地方に80cmほどの積雪と報じていた。昨晩は、また朝から除雪かと覚悟して眠りについた。夢ではなかったと思うが、家の前を除雪車が通っている音がした。家人は出勤なので降り始めは、皆早いのでこっちも早く出れるようにと除雪をすることにした。

 玄関のドアを開けて驚いた。ここは、雪国でそんじょそこらの積雪では驚かないが今日は驚いた。玄関前には石段があるのだが、一面雪の原である。ママサンダンプとスコップを持って出ようとするのだが、一歩が出ない。どこから行けと言うのか。

 昨年買って一度も使っていないプラスチックのスコップが壊れたので修理する。

 朝の実家の庭木の状態である。

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 今年はサザンカはたくさんの花を咲かせており、この時期楽しみであった。

 近所の車の状態である。

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 まずは、雪捨て場を確保するところから始めなければならない。この地域は雪捨て場がないことが大きな問題である。そうして、除雪車は、1車線分の雪を横によけるだけなので、車庫前にはその雪は小山になってしまう。何度往復しただろうか。嫌になって部屋に戻り朝食である。家人も除雪に加わったが、焼け石に水の如くである。いつもより30分早く出発した。始業4分前に到着した。

 さて、問題は帰りである。朝の様子だと、2時間はかかってしまう気がした。こういう場合は、セカンドオフィスで寛ぐに限ると店に入ったが、除雪はしてないようだ。いや、一度されて後に大量に積もったのかもしれない。

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 昼になったので帰宅するも、途中スボンのボタン付けを頼みにクリーニング店に向かう。店の前には150円と表示されている。ズボンとボタンを出して頼んだら、少し待てと言われる。慣れた手つきで針と糸を出し、見ている間に仕上げて頂いた。通常1週間かかるので200円を置いて去ろうとするが、受け取ってはもらえなかった。次回頼みにくいのでと繰り返したが、ダメであった。余程、貧相な貧乏老人に見えたのだろうか。

 子供がスマホのカメラ機能というのか自撮りモードというのか、顔を写しているので自分もやってみたが、吐き気がした。なるほど、自分はこういう風に見られているのかと半ば自覚はしていたが、きたない立派な老人の顔であった。

 帰宅後は、昼食前に除雪である。そうして、嫌になったら昼食である。今日は、掛けそばにした。蕎麦は手打ち十割蕎麦である。ヘタに天ぷらなど付けるよりも、何もない方がいいと思った。今日は温かい蕎麦にしたが、冷たいのもそもままで充分である。やはり、茹でていると切れるので、次回は繋ぎを入れようと思った。

 部屋で休んでいると、子供の送迎がある。しかし、2か所行ったコーヒーショップは除雪がされていないような駐車場だったので、どこへも寄らず帰宅する。そうして、また、除雪である。

 天気予報では、明日の方がひどいらしい。正直、もう除雪が出来ない。雪が積み上げられない。

 夕方家人を迎えにいったが、3時間半かかった。車社会というのは、ダメだね。自分がダメだと思ったのは、50歳ぐらいの時であったが、やはり正しかったと安堵する。

 帰宅後、除雪である。朝よりも増えている。

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 もうこれは、豪雪レベルではなかろうか。後日、03豪雪と呼ばれると想像している。

■「しらふで生きる」(町田 康著、幻冬舎、2019年)を読む。

大伴旅人~生きていくにあたって最も重要なのは酒を飲むことであって、それ以外のことはたいした問題ではない。」

「いずれ死ぬのに、節制など卑怯ではないか」

「~私は気が狂っていた。」

「~一度きりの人生だ。やりたいようにやる。」

「楽しみの反対側には必ず苦しみがある。」

「他人と自分を比べることによって自分の価値を計ることの無意味を知る。」