車無し生活

■車無し生活

 期待はしていなかったが、案の定、家の前の除雪はされなかった。そのため、家人は公共交通機関で出勤することになり7時前に出かける。自分はというと、天気予報が曇りなので、久しぶりにセカンドオフィスまで歩くことにした。

 目に映る風景を眺めながらいろいろ考えていると、もうアーケードに到着する。ここからは、どんなに天候が悪くても問題ない。時間によるのかアーケード内を歩く人が多かった。道路の車の渋滞は解消していない。そりゃそうだ。2車線道路が1車線になっているので、輸送能力が半分なっているのに加えて、路地はほとんど除雪してないので、あちこちで立ち往生の車が目立つ。やはり、こんな時は徒歩に限る。車が無い生活というのは生活を豊かにしてくれるとつくづく思う。

 セカンドオフィスには8時ごろ到着したが、混んでいる。1席残っていた電源テーブルをやっと確保した。やがて、常連さんが入店される。話題は除雪のことから始まった。その後、カクテルの話、コンブの話と続いた。驚いたことがある。前の職場で入社時に自分の上司であったKさんと常連さんが知り合いということであった。これには、驚いたね。この話も長かった。世の中は狭いということが如実に認識できた瞬間であった。そして、お茶をいただいた。

f:id:zen_chi:20210114163737j:plain

 これも買えば結構値が張る。ありがたく頂いた。

 帰宅も徒歩になった。あちこち寄って来たので、結構疲れたまま帰宅する。すると、驚いたことに職場に出勤しているはずの家人が帰宅している。聞くところによると、バスは全然動かず、途中で降りて来たとのこと。

 そうして、出かける暇があるくらいなら除雪セヨとの指令が発出された。

 家の前は氷のような頑固な圧雪状態であった。しかし、これを効率よく除去する方法を知っていたので、家の前の雪は完全に無くなった。全部アスファルトを出した。しかし、疲れたね。氷の重いこと重いこと。

 歩数は1万6千歩であり、これは危険である。健康のため歩き過ぎには注意したい。

■「無駄花」(中 真大著、講談社、2020年)を読む。

「“お前のような人間は死にやがれ”それが政府の結論だった。」

「要するに何かに集中していなければ、それは発狂への最短距離を行くことになりそうである。」

「こんな一家の不和も経済の不安定が招いたものだった。」

「運に見放され、商売の勘を失った商人ほど役に立たぬものはない。」

「裏切り者に甘い顔をするから、結局は文字通り自分の首を絞める羽目になるのだ~」

「~警察が動くのはいつも盗まれた後だ~」

「一度人を裏切った人間は何度でも裏切るものだと~」

「人の一生を、新聞記事やニュース番組のたかだか十行程度の報道で、分かった気にならないでほしい。」

「己だけの定規で測って他人を評定するという事は全然しなかった。」

「忘却の錯覚論~過ぎし日の思い出は、どんなことでも一段と美しく思えるものだ~」

「私立なのだから所詮はビジネスだ。」

「個人で商売する時代はとうに済んどんじゃ。」

「~俺は路上生活者に対する見方も変わった。」

「~皇帝ナポレオンは制服通りの人間になると言ったそうだ~」

「賢明な雇われ人は全力で仕事に取り組みことなど絶対にしない。」

「~話の着地点の見えている相談ほど無益なものはない~」

「ぐっすり眠れるということは幸せなことだ。」

「~日本の離婚率が四割近く~」

「時は偉大な作家なり、いつも最善の結末を用意している」

日和見主義は破滅を招く。」

「~何が何でもそれを求める貪欲さが金満家で在ることの不可欠の条件なのである。」

「俺を取り巻くすべてが俺の人生を狂わせた。そういうものが正常だというのなら、この俺だって、正常だ。」

「なぜ死刑囚の社会貢献をもっと試してみようとしないのだろう。」