三回目

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■三回目

 ほぼ毎日のように自家製のかぶら寿しを食べている。今の味覚が変わってしまった自分の舌でも美味しく感じる。 

 今日、大皿に盛ってあった2回目が無くなった。

 親戚から大蕪が届いているので、3回目も仕込んである。

 今年は、一回で止めようと考えていたが、評判が良く3回目である。

 今回の鯖は、少し高いが骨なしにした。解凍後皮を剥くが、どっちが頭の方なのか分からない。少し身が崩れたのもあったが、なんとか出来た。

 明日から食べられる。

 鰤やニシンやサーモンでも作っていたが、そこまでの執着は無くなった。

 上手くいった理由を考えてみる。

 味の決め手は、下漬けの塩加減と甘酒であろう。塩は、1kgで100円ほどのを使っている。米麹は1kgで800円ほどである。おそらく、蕪がいいのだろう。親戚の畑から抜いて直ぐに作っている。

 家人は、昨日も親戚である実家へ行き戻って来たので、持って来た作物を確認したらネギだけであった。

 かぶら寿しも3回で終わりだと考えているが、米麹があと2回分残っているので、3回目が無くなったら店の蕪で作るか、蕪の代わりに大根でやるかになろう。

■「銃を置け戦争を終わらせよう」(高村 薫著、毎日新聞出版、2023して年)を読む。

「国力は三流になっても、人のいのちを貴ぶことはできるし、公正な国であることはできる。」

終戦から76年の夏、日本はまだこんな国なのである。」

「~高齢者の就業率は25.1%で~」

「国が掲げる“生涯現役で活躍できる社会”とは、端的に“死ぬまで働かなければ生きてゆけない社会”のことなのである。」

「高齢者はヴォランティアではないし、お情けで働かされてもらっているわけではないのだ。」

「もっとも、高齢者に対する行政サービスの課題の多くをデジタル化ガ解決するというのは幻想であって~」

「高齢者に必要なのはスマホなどの情報端末よりも、身体の自由が利かなくなっても生活してゆける人的な支援であり~」

「眼の前の難民すら救えない世界が、眼に見えないCO2削減に成功する確率は低いと言うほかはないし~」

「~世界で起きていることを正確に知ることができない時代に生きているのである。」

「~そもそも国民が政府の嘘を見抜く力をもたなければ信頼に足る政治はもてない~」

「~こうした官民共同では、国民の知らないところで自社の都合を優先する企業のロビー活動が物事を動かしてゆくのであり~」

「いつの間にかスマホ無しには仕事すらできない世の中になっていたのだが~」

「私たちの社会は貧困・宗教・病気などで疎外された人びとが這い上がれる社会ではない。」

「疎外された人びとが這い上がれない社会では、孤独と絶望と暴力は必然である。」

「~呼吸が苦しいのに入院できないまま一人で死んでいった人がこれほど多くいた~」

「~国民にできるのはせいぜいそっぽを向くことぐらいだろう。」

「ともあれ、対話型のチャットGPT機能の普及は従来の検索エンジンが不要になるということであり~」

「~高齢者自身もできるだけ自立することが求められるが、その大前提として可能な限り働くことである。」

「~経験から学ばない、反省をしない。」

「実にSNSが銀行を潰す時代になったということだ。」

「生成AIが跋扈する世界ではもはや何が本ものか誰にも分からない事態が早晩発生する。」