洞杉

■洞杉(どうすぎ)

 昨日は「森」というタイトルでアップしたが、ブログを公開した後に森林インストラクターのオンライン研修会が実施されることを忘れていた。

 そこで、今日はそこから書きはじめることにしたい。

 研修会のタイトルは「国立科学博物館筑波実験植物園にて~樹木をどう語るか~」ということで、会員3名が講師になって解説する。この3名の方はそれぞれ書籍や図鑑などを出版され世界中飛び回っている方もいる。もちろん、受験時の講師もいた。

 最初の方は、筑波実験植物園に勤務されている方で、採用されたきっかけが、森林インストラクラーであったことということであった。しかし、大学で林学も修められており、誰でもそうとは限らない。「植物園で木に登る」という書籍を出版されているので、図書館で確認したい。

 セコイア、メタセコイア、セイヨウブナを初め絶滅樹種など動画も交えて解説された。恐ろしく時間がかかった資料である。

 2番目は、試験の時にお世話になった方である。図鑑も出版されており、書籍もたくさん出版されている。最初に、NHKの朝ドラは見た方がいいという話から始まった。

ハチクが120年に一度花を付けている。タケは花を付けると枯れると言われていたが、このハチクは若葉が出ている。続いて、高度な話が続く。アケボノスギ、セコイアメスギ、セコイアオスギの話、コウホネとミツガシワが群生する理由、針葉樹で落葉する樹種と常緑樹種がある理由。これは、乾燥地など常緑で存在するよりも落葉した方が有利であるからという。いつもながら、頭がうずく話であった。

 3番目の方は、何度も講師をされている。樹木の匂いについての話であった。これは、花や実がない時に有利だと言う。30種の説明の中、特にイワガラミかツルアジサイか分からない場合は、匂いを嗅いでキュウリの匂いならイワガラミだと判断できるという。これも大変な努力である。

 この3名の方は、樹木医としても活動されており、レベルの高さにいつも驚かされる。自分もひと時、樹木の名前だけでも覚えようと、図鑑を覚えようとした。1500種しかないが、2回半ほど熟読し、ノートもとった。しかし、先日ヤエザクロのことを調べようと図鑑を見ていたら、まあ感動することの多いこと多いこと。

 感動するというのは、知らないことが分かるという事が多いと考えている。一度と言わず2度も覚えたつもりになっていたが、その忘却速度の速さにも驚いたね。まあ、忘れたらまた覚えるだけである。

 今日も朝家人を送って、子供からの連絡までセカンドオフィスで過ごす。その時、知人のTさんから、昨日行けなかった洞杉を見に行きたいと連絡が入った。洞杉は県内で一番大きな杉である。昨日は通行止めの標識があったが、キャンプ場の方に確認すると通れることが分かった。

 近くでピックアップしてもらい、まずは昼食である。うどん専門店で簡単に済ませ、出発である。

 この案内図のところは駐車場である。ここから2.5kmの歩きになる。

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 モリアオガエルの卵が孵っており、オタマジャクシが沢山水たまりに泳いでいた。

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 林道脇に大きな杉の木が見えた。しかし、自分の知っている洞杉とは違和感があった。

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 とりあえず、撮影する。

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 この杉の木の幹の上からトチノキが育っている。よくみると、別の樹種も育っている。

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 よく見ると、最大径の杉の木は周遊道の途中にあると書いてあり、ここを歩く。木道が多かったが、登山そのものであった。

 すると、とてつもない大きな杉の木が目の前に現れ歩みを止めてしまった。しかし、標識がないので、木道をさらに進む。

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 結局、何本かの大きな杉はあったが標識がないまま元の道路に戻って来た。最初にであったあの杉が最大のモノであったことが分かった。撮影は叶わなかったが、しっかりと頭に残すことが出来た。

 花も少し撮っておこう。ヤブデマリ。

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 これは、ニジュウヤボシテントウムシではなかろうか。

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 雨が心配されたが、終始雨雲が上にあった割には降らなかった。この時期の風は気持ちがいい。いい気持ちで帰路に着いた。

 少し小腹が空いたので、一番小さい手打ちラーメンを伸ばし切って、作る。

 味噌カレー牛乳ラーメンを作った。

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 人様に出せるモノではないが、これは十分ありである。カレーラーメンを作る際にも味噌は入れるし、担々麺の場合は牛乳を入れるので、この組み合わせは十分合う。今日はカレーは1片だけにした。欲を言えば、前回ほどではないがまだしょっぱい。やりながら改善していこうと考えている。