ご指名

■ご指名

 今朝は寒かった。半ズボンでは持たない。朝は、いつもの通りで、昼のおにぎりもいつもの通りである。コーヒーを買う時にはいつもはスマホのクーポン券を見せるのであるが、今日は直ぐに気づいてくれたため、間に合わず覚えている番号を言ったら有効であった。

 駐車場に到着しても窓は2個までで、途中から少し閉めた。

 午前中は、通称筋トレ作業である、荷卸しである。しかし、一向に暖かくならない。汗など出ず、終わり掛けに体が少し温まった程度である。扇風機は回っていなかった。

 職場の同僚から感謝されることがあった。トラックが商品を積んで来るが、種類が混じることがある。当然、種類ごとにラインが異なる。自分は、これを”混載”と呼んだ。

 しかし、聞いたことがないという。どういう漢字なのかと聞かれたりする。やはり、業界が違うと言葉も違うのか。勉強になりましたと感謝された。

 昼食後、午後の部である。自分は、投入ラインであった。少ない品種の方だったので、今日は早く帰れそうだと思いながら作業をしていたら、人事部の方がやって来て、このラインが終わったら、止めているラインを動かすので着いてもらいたいということであった。これは、ある程度覚悟していたが、1ライン分しか人はいらないので、確率は50%であった。まあ、いいかという感じである。

 しかし、しばらくして、再び人事部の方がやってきて、これからすぐに、封函工程へ行って欲しいという。トラブっているようだ。自分が指名されたとのこと。ありゃ!

 行って見ると、新しい別のトラブルが増えている。自分は、引っかかりを回避するため、ダンボール箱の進路を手で変更する作業をする。まあ、立っているだけである。

 この調子なら、明日もここだなあと予想する。

 結果、作業服の洗濯は止めることにした。明日、今日の作業服を着ても大丈夫である。

■「捨てることから始まる」(瀬戸内寂聴著、祥伝社、2022年)を読む。(その2)

「寂聴~出離者は寂なるか梵音を聴く」

「あの頃の日本人は天皇制に完全にマインドコントロールされていたのだから~」

「何が突発してもおかしくない、無常のこの世ではある。」

「異常が起こるのが今や日常的になってしまった~」

「両親が老いて衰えているのに、これを養わず、自分だけ豊かに暮らす人がいる。これは破滅への門である。」

「~祈りとは無私になりきらなければ、仏に通じないものだ~」

「癌は痛まないからこわいので、痛む時はもう末期だから~」

「~法華経を、読み、または誦し、写経すれば、六根が清浄になり、肉眼も清浄になって世の実相が見えてくると説いてある。」

「誰しも長寿はのぞましいけれど、長生きすればボケルという恐怖がつきまとう。」

「正月は家族揃って、大掃除したわが家で迎え、すがすがしく祝うのこそ、本来の姿だとおっしゃるのだった。」

「権力者はどうしていつの時代にも誰でも戦争がすきなのだろう。アラブの大義アメリカの正義もいい加減なものだ。」

「蠢動(しゅんどう)~現在の生活を大改革し、(出来れば破壊し)新しい生活を始めたいという欲求であった。」

「~残る時間をもっともっと密度ある時間として使いきりたいと思うと、どこかで焦りが生れている。」

「実は、不規則な生活で、年中過労で、三百六十五日一日も休日もなく、睡眠時間は少く、北に南に西東と、年中飛び廻っていて、およそ健康法などに心も体も費やす閑などない。」

「そこで発心したのが歩くことであった。」

「~ただひたすら歩く、苦しくなると不動真言を口ずさむ。」