世界一周

■「行かずに死ねるか!」(石田ゆうすけ著、実業之日本社、2003年)を読む。
 世界95,000kmを自転車で一人旅の記録である。19歳で日本一周を済ませている。まず、アラスカへ渡り、南アメリカ大陸の最南端まで1年9カ月。次に北欧へ飛び
動物性たんぱく質は釣りで補うという徹底ぶり。強盗に遭って身ぐるみはがされたり、多くの出会いに満ち溢れている。アフリカ大陸で1年4カ月。それからイギリスへ飛びシルクロードを伝ってのアジア大陸横断と続く。途中迂回してインド経由になったりする。何気なく読んでいたが、この著者は何ヶ国語を話すのだろうか。5ヶ国語以上出てきている。
動機は「世界一のものを見たい」であった。7年半の記録であった。感動で震えた。

 日本一周徒歩の旅を企てている。何人も成し遂げているのも知っている。ことさら珍しいことでもない。この本は世界一周である。おまけに、同じことをしている仲間がぞくぞく出てくる。世界中にも沢山いるようである。日本一周なんてちっぽけなことだなあと思う。しかし、器量の小さい自分にはちょうどいいのかもしれない。