うれしかった

■「文学2011」(日本文藝家協会編、講談社、2011年)を読む。
 20人の作家の短編集であった。熱中してゆっくり読める文もあるが、耐えきれられず読み飛ばす文もある。最新の文学とはこういう文章なのかと感じた。難しい単語がいたるところに登場している。もっと簡易な表現はないのかと思いながら読んだ章もある。
 2段で300ページと読むのに時間がかかった。

■うれしかった
 職場での出来事である。仕事をしている工場の向かいの工場へ行っていた時に後ろから自分の名前を呼ばれた。TKさんであった。今の会社ではお客さんである。しかし、TKさんは私には25年前からの知り合いであった。別の工場で急ぎの製品を引き取りに来社されたときに、自分の姿を見つけ声を掛けたとのこと。事務所に戻って製品が来るまで話しをさせてもらった。
 休みの日には?と振ったところ、驚いたことに登山であった。それも中学時代からなので自分のレベルとは違う。穂高方面が多いらしい。上高地から北穂まで1日で行ったと聞いたもので調べたら、自分の速度では2泊コースである。涸沢泊まりで北穂往復で2泊目となる。恐るべき体力である。案の状今でもトレーニングは欠かさないとか。見習わなくてはいけない。足の筋肉を見せてもらったが見事に発達しており、堅かった。自分のは脂肪が何割か混ざっている状態である。食べれば旨いだろうが・・・。登山のスタイルは単独行のみである。TKさんほどのキャリアなら可能なんだろう、と思いながらであった。日ごろ接点のないお客さんに声を掛けてもらい、ただ、ただ、うれしかった。(YES!)