世界の被雇用者の満足度

■「すなまわり」(鶴川健吉著、文藝春秋、2013年)を読む。
 大相撲の行司さんの話であった。まったく知らない世界であり面白かった。芥川賞の候補にもなったという。おおざっぱな表現や極端に詳細な記述が交差する書き方である。
「不安に対しては勤勉だ。」はいい表現だと思う。
 2作目は、良く分からず半分を越えたあたりからは拾い読みにしてしまった。

■世界の被雇用者の満足度
Forbesからの引用である。
「総合的にみると、意欲があり積極的に仕事に取り組む(注:英語でエンゲージド「engaged」)従業員はわずか13%だったことが、ギャラップ社の調査で明らかになった。「エンゲージド」するとは、仕事への情熱を感じ、雇用する側と固い絆があって、日々、新しいことを考え、会社をさらに前進させようと過ごしているということだ。
 大部分の約63%は意欲がない(注:「not engaged」)としている。幸せとは言いがたいが、ひどく不幸というわけでもない従業員だ。つまり、こうした人たちは、気持ちが仕事から離れている。彼らはなんとなくダラダラと日々を過ごし、仕事にほとんどエネルギーを傾けない。
 24%が、ギャラップ社が定義する「意欲を持とうとしない(注:「actively disengaged)」従業員、つまり仕事をかなり嫌っている人たちだった。仕事が嫌いであることを隠さず、さらに同僚の成果をも台無しにする。
 「意欲がない」「意欲を持とうとしない」を合わせると、世界の労働者の87%に達する。ギャラップ社の調査はこうした人々を「気持ちが職場から離れていて、生産的であろうとしない」とみる。言い換えると、世界の労働者の9割近くにとって、仕事は達成感ではなくフラストレーションの源になっている。これは、ほとんどの職場は本来もっている能力よりも生産性が高くなく、安全でもなく、雇用者は新しい仕事を作り出せずにいることを意味する。
仕事にエンゲージする、つまり意欲的に取り組むようにするために必要な12の条件を、ギャラップ社が提示している。ここに条件を挙げるので、参考にしてほしい。
1 職場で自分が何を期待されているか知っている
2 仕事を間違いなくこなすための材料や道具をもっている
3 職場で、毎日、自分が最も得意なことをする機会がある
4 この1週間に、職場で良い仕事をしたとして認知されたり称賛を受けたりした
5 上司やその他、職場のだれかが、自分のことを一人の人として気にかけてくれているようだ
6 私が進歩していくのを励ましてくれる人が職場にいる
7 職場で、自分の意見をくんでくれる
8 会社の使命や目的が、自分の仕事は大切だと感じさせてくれる
9 同僚たちは質の高い仕事をしようと努力している
10 職場に仲の良い友人がいる
11 過去6カ月の間に、私の仕事が進歩したと職場のだれかに言われた
12 昨年、仕事で学び成長する機会があった」