一泊二日

■一泊二日
◎日帰りを一泊二日と書き換えし  禅智
 今朝は少し早起きしてブックポストへ読み終えた本を投函する。今日もいい天気である。昨日は熟睡できたようで朝は快適である。
 今、テレビを見ながら登山計画を眺めているが、日帰りとしているところがたくさんある。今回の件で、自分の実力をいうものを嫌というほど思い知らされたので、全て一泊二日と書き換えた。
 一日の移動時間も5時間を目安に計画することにしたい。

■「九死一生」(小手鞠るい著、小学館、2013年)を読む。
 中編の集まりのようであったが、お互いが関連していた。どれも引き込まれるような文体であった。猫がモチーフになっているのも珍しい。
「両方の手では足りないくらい、応募と落選を繰り返してきた。」
「つまるところ、拠り所とは、この風のようなものなのか。」
「がんばらない方がいい時期もあるし、がんばり過ぎて駄目になってしまう」
「今のあなたに必要なのは、強さだよ。強い絵を描くために必要なのは、やっぱり強さだ。しなやかさだ。曲げられても折れない強さ。踏まれても潰れない強さ。信念と言い替えてもいいだろうか。いや、意地、かもしれないなぁ。」
「幸せじゃないときでも、俺は幸せだと胸を張って答えるようにしている。すると、不思議なことに、幸せが俺のなかから湧き出てくるんだよ。」